小倉清子のカトマンズジャーナル〜機動隊内部で、またも叛乱が起こる
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またしても、警官が叛乱を起こした。前回、武装警察隊が叛乱を起こしたシャムシェルガンジに近いネパールガンジで、昨日から、機動隊に属する警官たちが上官7人を拘束下に置いて、バラックに立てこもっている。
前回と同様、上官の部下に対する態度の改善と、食事などの労働環境の改善を要求し、彼らの要求が受け入れられないかぎり、上官を解放しないとしている。昨日の土曜日は休日だったが、上官たちはバラック内で酒を飲んでいたらしく、警官は上官を病院に連れて行って、アルコール検出のチェックを受けさせた。
前回の叛乱からそれほど時間がたっておらず、しかも、場所が近いにもかかわらず、この警察上官の無神経さにもあきれ返るが、これで警官、武装警察官が上官に対して叛乱を起こしたのは3度目(パルバト、シェムシェルガンジに続いて)である。
こうした現象が続いて起こる背後には、警察内部に深く根付いた汚職体質と、厳しい上下関係があるのであろうことは容易に想像がつく。
汚職体質では、むしろ警察内部よりもひどい状況にあると言われているネパール軍内部からも同様の現象が起こってもおかしくない。
内務省は前回よりも厳しい措置をとる意図で、今日は朝からネパールガンジのバラック周辺を立ち入り禁止にして、包囲体制をとったようだが、叛乱を起こした警官は「攻撃されたら受けて立つ用意がある」ことを明らかにしている。
これは、明らかに異常な状況だが、今の内務大臣の解決能力を超える事態であるのかもしれない。
制憲議会では、暫定憲法改正案に関する議論が続いている。今日中に採決される予定だが、マデシ政党は改正案に対して不満であるとして、今日の議会をボイコットした。
一方、タライでは、マデシ政党の「一つのマデシ自治区を(インド国境沿いの郡をすべてマデシ自治区とする)」という要求にタルーの人たちが強い反対を示している。
タライの先住民族であるタルーは、「マデシ」には属さない。マオイストは東ネパールのインド国境沿いの地域をタルーの人たちのための「タルワン自治区」にすべきと提唱しているが、確かに、マデシ政党の要求には無理がある。
統一共産党もすでに、マデシ政党の要求は受け入れられないという姿勢を明らかにしているが、連邦制度を作り上げるうえで、この問題は最も大きな議論の対象となりそうだ。




