小倉清子のカトマンズジャーナル〜土壇場でコイララのサミット参加に同意
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愛犬がいなくなってから、今日で一月たった。以前は、何日か家を空けたときには、彼女のことが心配で、携帯電話がつながるところにくると、すぐに家に電話をして様子を聞いたものだ。
ロルパなど、電話がつながらないところに何日間もいると、なぜか、頻繁に彼女の夢をみたものだった。
今回、家を空けた数日間、そうした以前の習慣を思い出してしまい、「ああ、もう彼女はいないのだ」と実感じた。
父親、祖母、そして何人もの友人・知人と、これまでの人生でずいぶん大勢の人を亡くしたが、ずっと傍にいた愛犬の死の後、心に大きな穴がぽっかりと開いたような喪失感がある。ちょっと、予測をしていなかった体験である。
さて、最大4政党は今日会合を開き、結局、コイララ首相をネパール代表としてSAARCサミットに送ることに同意した。こんなに容易に同意をするのなら、マオイストと統一共産党は昨日、なぜあんなに「コイララは行くべきではない」と騒いだのか理解できない。
現在進行中の制憲議会では、これについて、マオイストの議員CPガジュレルが「自党は合意はしていない」と主張し、この発言をUMLの議員が非難するという、なんとも統制のとれていない状況。
今日発売の週刊紙「ガトナ・ラ・ビチャール」によると、コイララ首相は何としてもマオイスト主導の政府発足を阻止する構えだそうである。できれば自身で首相を継続する意図のようだという。
ネパール会議派内では、マオイスト主導の政府には入閣しないという意見が大勢を占めている。昨日・今日の動きを見ていると、統一共産党とマオイストの関係が改善の方向に向かう可能性も見えてきたが、どうやら、この背後には一昨日開かれた2党のトップ会議があるらしい。
これも「ガトナ・ラ・ビチャール」紙の記事にあった話だが、月曜日に2党間の関係が壊れてから初めて開かれたトップ会談の席で、プラチャンダ党首が非常に感情的になって「大統領選のときに、大きな誤りをした」と、UMLとの関係を切って自党の候補者を出したことを後悔する発言をしたのだという。
ネパール人をよく知る人は想像できると思うのだが、とくにバフンを含めた高位カーストの人は一般的に自身の過ちを認めることをしない。
しかし、プラチャンダは正直さを表面に出して、心の中に思うことをオープンにぶちまけて、相手の心をひきつけるという、ある意味で、バフンには稀有な能力をもっている。このプラチャンダの感情的な発言がUMLのリーダーの心に触れ、思わず涙ぐんだUMLのリーダーもいたと記事にはあるが、果たして本当だろうか。





