小倉清子のカトマンズジャーナル〜新政府樹立の試みがつづく
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報告が遅くなりましたが、「季刊 民族学」の125号(2008年夏の号)に4月の制憲議会選挙と、これまでのマオイストの動きに関する記事を書きました。機会がありましたら、ご一見ください。
さて、ヤダヴ大統領から与えられた期限をあと2日残し、プラチャンダ党首らマオイストの新政府発足の試みが続いている。
暫定憲法に明記されているように、「合意に基づく政府」が最優先されるが、これまでの状況を見ていると、全党の合意を取り付けることはかなり困難だ。昨日の25党会議でマオイストは「50項目の最低共通政策」を出したが、それよりも、彼らが新政府を率いるために出した3つの条件を、ネパール会議派は「受け入れ不可」としている。
一方、マオイストはNCからの合意を取り付けられなかった場合、NC抜きで統一共産党と組んで政府を作る意向だったようだが、統一共産党はこれを拒絶した。彼らは「NC抜きの政府には加わらない」としている。
明朝、主要4政党の会議を開いて、結論を出すことになっているが、今のところ、マオイストが合意に基づく政府発足に成功する可能性は低い。マオイストは単独政権を作る覚悟もあると言っているが、UMLは「暫定憲法に単独政権の条項はなし」として、これを憲法に反する政府だと言っている。
マオイストはNC,UMLから合意を取り付けられなくとも、「合意したどの政党」とも連合する構えのようだが、マデシの第二政党TMDPは今日、政府には加わらないことを決定しており、フォーラムもNC,UMLと行動を共にした場合、残るのは小政党だけということになる。
今の状況を見ていると、プラチャンダとバブラム・バッタライは、大統領選で本当に取り返しのつかない過ちを犯したのだと思う。
背後にサウスブロックがいたことは、すでにさまざまなメディアの報道から明らかになっているが、これまで「外国の干渉」を強く非難してきたマオイスト自身が、外国(インド)に操られたことになる。
今回の過ちにより、マオイスト指導層は、党内と統一共産党に大きな疑惑の種を植え付けた。これを刈り取るには、どれだけの時間がかかるだろうのだろか。





