小倉清子のカトマンズジャーナル〜似て非なる、二人の政治家
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一時期、互いの側近たちも不思議に思うほどの信頼関係があったと言われるコイララ首相とプラチャンダ党首の関係は、修復不可能なほどに壊れてしまったようだ。
さまざまな情報源によると、プラチャンダはある時期までは、コイララを大統領にすることに同意をしていたようだ。
しかし、プラチャンダが自身が首相になることがほぼ確実になった時点で、それとは正反対の発言をするようになって、とくにコイララはプラチャンダに対して強い憎しみを抱くようになったらしい。
この二人のリーダーを見ていると、一見して対照的に見えるのだが、野心的で強い権力志向をもつところはよく似ている。
ギリジャ・プラサド・コイララは人間に対する好き嫌いが激しく、コイララに嫌われた人間はコイララを徹底して嫌う。
その意味で、コイララ首相はあまり愛想の良い政治家とはいえないのだが、対照的にプラチャンダに会った人間は、たいてい彼の人好きのする態度に魅せられてしまう。
ネパールの政治家としてはめずらしく、オープンで正直な話し方。相手の話をよく聞き、人の感情も理解する。
よく笑い、ユーモアがある。感情的になると涙を流すことさえ、よくあると聞く。二人は、今のネパール政界で唯一カリスマ性もつ政治家だが、カリスマ性の出所はまったく異なる。
先日、事情に通じた人物とさまざまな“プラチャンダ論”を論じた。つくづく、面白い政治家だなと思う。その詳細はまた、別の機会に書いてみたい。
個人的には、プラチャンダが首相としてどんな手腕をふるうのか、見てみたいところだが、さて、どうなるだろうか。今日、主要4政党が会合を開いたが、マオイスト主導の“合意に基づく政府”を作ることで基本的に合意が成立したという。
しかし、SAARCサミットから今日帰国したコイララ首相が、インドからどんな“指示”を受けてきたのか、その内容によっては、そんな合意も吹っ飛ぶ可能性もある。
巷では、NCがUMLのジャラナス・カナル総書記に、首相にならないかと持ちかけたという噂もある。しかし、インドがこれを受け入れるとも思えない。





