小倉清子のカトマンズジャーナル〜コイララの危険なゲーム
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ギリジャ・プラサド・コイララとネパール会議派は、とんでもなく危険なゲームを進めている。彼らの意図ははっきりとしている。
コイララの首相続投、ネパール会議派主導の政府樹立である。そのためには、統一共産党の支持が必要だが、昨日はNCとマオイストのあいだで「UML捕り合戦」が行われた。
UMLはあくまでも「合意の政府」と公の場では発言しているが、現在UML内では「マオイストとは組むべきではない」と主張するKPオリと、マダヴ・クマール・ネパール側の勢力が強いと聞く。
マオイスト側は昨日も書いたように、「他政党主導の政府には加わらず」というスタンスを変えていない。したがって、合意の政府樹立に失敗した場合、野党にとどまる可能性が強い。その場合、すでに崖っぷちに立っている和平プロセスが大変な危機に陥る可能性が高い。
マオイストが野党になった場合、街頭運動を始めることになるだろう。運動を始めるexcuseは、いくらでもある。今回に限って言えば、この物価高と燃料不足に苦しむ庶民も街頭に出てくることになるだろう。
コイララは運動鎮圧のために、ネパール軍を発動させることを考えるだろう。最悪の場合、駐屯地内にいるマオイスト軍も、武器はとらずとも、駐屯地を出て街頭運動を行う可能性さえある。
これは一般国民に聞いてみればわかることだが、大半のネパール人は「コイララ首相」をもう見たくないと思っている。
明らかにインドの支持をもって動いているコイララに対して、さらなる国民の反発が生じることになる。NC主導の政府ができたところで、長続きはしない。それどころか、この国は大変な危機に陥ることになる。
誰が見ても明らかなことを、インドとNCリーダーはなぜに理解できないのかと思う。もっとも、この大変時期に政府の舵取りをすることは至難の技だ。
今日になって思う。マオイストにとっては、この状況で政府につくよりは、野党にとどまったほうが良し。ただし、この国にとっては、悲惨な将来を覚悟しなければならないことになるだろう。
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