小倉清子のカトマンズジャーナル〜国防大臣にこだわる2党
![]() |
昨日から制憲議会で新政府樹立のためのプロセスが始まっているが、主要4政党は今も合意の政府を作る試みを続けている。
焦点は国防大臣にあり、昨夜までの段階では、ネパール会議派は国防大臣の席をマオイストが譲らなければ、政府には加わらずという姿勢を変えていない。
マオイスト側は国防大臣は絶対に譲らずというキラン派の声が強いが、プラチャンダ党首らHQが譲歩する可能性はまだ残っている。
“首相続投”のために各党の感触を測っていたコイララ首相はどうやら、続投の可能性は低いという結論を出したようだ。
4政党間では、マオイスト主導の政府に合意していると伝えられているが、NCが国防大臣にこだわっているのは、NC−UML−フォーラムの3党主導政府の可能性を捨てていないためだろう。
問題は統一共産党の動きということになるが、マオイストはすでに同党が要求していた内務大臣を譲ることで合意している。しかし、NCが野党にまわった場合、マオイスト政府に入閣するか否かで、党内の意見は二分しているようだ。
KP・オリとMK・ネパール派は「NC抜きのマオイスト政府には加わるべきでない」という意見、JN・カナル総書記派はNCが野党になっても、マオイストと連立政権を組むべきという意見だと聞く。前者が優勢と聞くが、内務大臣を誰にするかでも2派はもめているようだ。
今回は前回と違って、マデシ・ジャナアディカール・フォーラムではなく、UMLがキャスティング・ボートとなる。
マオイスト側は「とりあえず、(試験期間である)100日間は政府を主導する」という意見のほうに傾いているという噂もあるが、キランの発言を聞いていると、党内がまとまっているとは思えない。
マオイストは国防大臣にこだわっているが、軍の併合問題を決めるのは、これから設置される特別委員会であり、実は大臣の役割はそれほど大事なわけではない。
しかし、国軍の最高指揮官である大統領をNCにとられていることから、“もう一つの軍”までも他党の大臣の下に置きたくないという意図によるものだろう。
人民解放軍の駐屯地管理のためにも、マオイストにとって、今、最も重要なポートフォリオは“財務”である。NCが国防大臣にこだわる理由も対して重要ではないのだが、あるいは野党に回るための“excuse”としてこだわっている可能性もある。
<< 前 │ 次 >>





