小倉清子のカトマンズジャーナル〜深刻な食料不足のロルパ
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東の窓から満月が見える。秋を思わせる、雲がかかった満月である。
今日はビクラム暦サウン月32日。明日からバダウ月である。雨季の最後の月だ。昨年は、バダウ月にロルパを訪れた。
あちこちで土砂崩れにあい、ジェルバン村へ行く道では無数のヒルに襲われたことを思い出す。このところ、ロルパのマガルの人たちに会う機会が多いのだが、皆、「いつ、ロルパに来るのですか」と聞いてくれる。
すぐにも行きたい気持ちは強くあるのだが、昨年の経験はさすがに強烈だった。「雨季が終わってから。ティハール祭のあとに行きます」と答えている。今年のダサイン祭の休みは、いろいろと仕事があって、ロルパに行く暇がありそうにない。
今年、ロルパは深刻な食糧不足で、村人は食器や飼っているニワトリを売って現金を作り、穀物を買っていると各紙が大きなニュースで伝えていた。
すでにいくつかの国際機関が食料援助をすることを決めているが、なぜ、この時期に食料不足になったのか、実は不思議に思っていた。今日、ロルパから来た人に会ったときに聞いたところ、どうやら天候が原因ではなく、人的要因が原因になっているようだ。
いくつかの要因が重なったようなだのだが、まず、大勢の若者が海外などに出稼ぎに行って帰ってこず、農作業のための人手が不足しているのだという。
加えて、マオイストがロルパを“支配”していたときには、徹底してアルコールの売買を禁止していたのだが、この支配が緩んで、最近、とれた穀物から酒を作る家庭が増えているのだという。優先的に酒を造るために、食べる穀物が足りないというのだが、これが本当だとすると、ある意味で、マオイストの紛争が関係した食料不足ということになる。
昨日・今日と連日、ジャナジャティ(少数民族)系のNGOが企画した「連邦制」をテーマとしたプログラムを見る機会があった。
実はしばらく前から、この手のプログラムが頻繁に開かれているのだが、たいていは議論がまとまらず、あまり生産的とはいえない。同じジャナジャティ内でもさまざまな異見があり、これを各政党や制憲議会にどう反映させるのだろうと疑問に思う。
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