小倉清子のカトマンズジャーナル〜トピとスーツ姿で宣誓をした“ダハル首相”
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プラチャンダこと、ダハル新首相が先ほど、ヤダヴ大統領に首相就任の宣誓をした。スーツにネパール帽のトピを被った姿は、今ひとつ似合っていなかった。
これまで、首相はダウラ・スルワル姿で宣誓をする習慣だったが、プラチャンダはこの習慣に従わなかったことになる。どうせなら、似合わないトピも被らずに、スーツだけで宣誓をすればよかったのにとも思ったが、トピにネパール人としてのアイデンティティをこめようとしたのだろうか。
新首相に選ばれたあと、さまざまなメディアがプラチャンダの半生や、家族のことを紹介する記事を掲載している。プラチャンダはどうも、女系家族に生まれたようだ。4人の妹のたった1人の兄であり、息子1人、娘3人の父親でもある。
生まれてすぐに、一生を占うチナを作ったとき、ジョティシ(占星術師)が「この子は将来、大人物になる」といったというエピソード。「妹を大事する良い兄だった」という家族の発言。どうも、“カリスマ性を持つリーダー”としては、あまりにもありふれていて、つまらないものだなと思ってしまう。
彼の強烈な“野心”の出所はどこなのか、ネパールのメディアは、もう少しオリジナルな話を集める努力をすべきだなと思うが、その辺に興味のある記者もいないようだ。
さて、プラチャンダ率いる新政府の今後を占う記事もたくさん掲載されているが、どれも、「無数のチャレンジ」に新首相は果たして耐えられるか否かというもの。楽観的な記事は皆無といっていい。
新政府に入る主要3政党は、すでに組閣でつまづいており、今にいたるも新政府はできていない。タライ一帯(東から西までのインド国境一帯)を「マデシ自治区」にと要求するマデシ・ジャナ・アディカール・フォーラムを与党内に抱えて、さて、プラチャンダはどう舵取りをするのだろうか。
ネパール語雑誌「Himal」にコラムニストC.K.ラルが書いた記事を引用すると、「首相ポストを獲得するためには、何でも譲る用意がある(節操のない)デウバ首相率いるネパール会議派を野党に控えて」、マオイストは常にフォーラムをデウバに買われる可能性に脅かされながら舵取りをしなければならないことになる。
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