小倉清子のカトマンズジャーナル〜新内閣に3人の副首相
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どうも、マオイスト指導層内部で、バブラム・バッタライ派とキラン派の対立が目立ってきたようだ。昨日の出来事の主な原因は、バッタライ財務大臣が「内閣ナンバー2」の地位を統一共産党のバムデヴ・ガウタムにやるのであれば、閣僚を辞任すると言い出したことにあるという報道がある。
マオイストはこれは否定しているが、ダハル首相が訪中しているあいだ、キラン派のC.P.ガジュレルやキラン自身が「ナンバー2はUMLにあげてもよい」と発言していることから、バッタライがこの党決定にごねたのだろう。
そもそも、閣僚の順位は党の強さだけでなく、個人的な閣僚経験にしたがって決められてきた。したがって、閣僚経験のないバッタライが、副首相・内務大臣を経験したガウタムよりも上の順位を求めることには説得力がないのだが、最近たびたび伝えられている党内での反バッタライ勢力の動きもあって、こだわったのだろう。
マオイストは、ガウタムとバッタライ、そしてフォーラムのウペンドラ・ヤダヴを副首相にすることにも合意したという報道がある。3人のなかではガウタムが最上位で、首相の外遊には常に同行し、留守中、バッタライが首相代理になるという合意であるとも伝えられているが、パワー・バランスをとるためだけの措置だとしたら、何とも馬鹿馬鹿しい限りである。
2派の対立は、キラン派の青年リーダー、“ビプラヴ”ことネトラ・ビクラム・チャンダが、先日、ビルガンジでバッタライ派だと言われるグループに襲われる事件にまで発展している。
プラチャンダは路線的にはバッタライの側に立つが、今のところ、中立を保って、両派のやりとりを見ているようだ。統一共産党との関係についても、両派は意見が異なり、バッタライは「UMLに妥協するよりは単独で」という意見であるが、キラン派はUMLとの協力関係を強化して、ゆくゆくは左翼連合を発足させる意見であるとも聞く。
ネパール会議派も、統一共産党も、新状況における路線変更を迫る党内勢力が強まっているが、マオイストもその流れを逃れることはできないだろう。
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