![]() 大統領就任式に臨む李明博。《非核開放・3000ドル》を高らかに謳い上げたのだが……。(2008年2月 韓国青瓦台HPより) |
「北朝鮮が非核化し開放すれば、経済協力を通じて一人当たりのGDP三〇〇〇ドルが可能になる」
いわゆる《非核開放・三〇〇〇ドル》政策という新しい対北朝鮮ドクトリンを掲げていた李明博(リ・ミョンバク)氏が、二〇〇八年二月に大統領に就任した。北朝鮮に対して融和的だった革新勢力は一〇年間の執権の末に下野することになった。
この一〇年、金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ロ・ムヒョン)政権が展開してきた「太陽政策」は、政策そのものには北朝鮮に変化を促す力にまったく欠けるという弱点があったにもかかわらず、意図しない影響を、北朝鮮内部に及ぼした。
北朝鮮の韓国に対する経済依存度が次第に高まり、支援物資を中心とした韓国製品が横流しされて市場に出回るようになった。また二度にわたる首脳会談や、中国経由で入っていった韓国ドラマなどの影響で、北の人たちの韓国に対する敵対意識は、随分緩んでしまった。
この「太陽政策」の時代が幕を閉じ、代わって就任した李大統領の引っさげた《非核開放・三〇〇〇ドル》なる新政策については、北朝鮮にも様々な形で情報が入り始めている。では、北朝鮮の人々は、新しい大統領と政策について、どのように受け止めているのだろうか。
編集部は、朝鮮内部の記者リャン・ギソクに取材依頼を行い、まだ就任から間もない二〇〇八年二月から五月にかけて、平安南道、平壌市、咸鏡南道の人々の声を聞くことができた。
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