小倉清子のカトマンズジャーナル〜UML内部の対立も深まる
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これからダサイン祭にかけて、複数のレポートを書く仕事を抱えており、大変忙しくなる。今年のダサインは地方に出かけることもできず、自宅で原稿書きということになりそうだ。しばらく、ブログの更新も不定期になるかもしれませんが、ご了承ください。
さて、政治のほうだが、昨日、政府がようやく「政策とプログラム」を制憲議会で公表した。2年以内に新憲法の制定を完了し、半年以内にマオイスト軍の併合とリハビリを終了して、和平プロセスを完結させることを基本とした政策となっている。
野党のネパール会議派は、マオイスト率いる政府がこの原案のなかで「人民解放軍」「人民戦争」という言葉を使ったことにまず反応を示した。包括的和平協定や暫定憲法を含めて、これまでに調印されたすべての合意書のなかで、「人民解放軍」という用語は使われず、「マオイストの軍」という言葉が使われてきた。与党の統一共産党やフォーラムが、なぜ、この言葉を使うことに合意したのだろうか。
面白いのは、与党である統一共産党内から、原案に対する批判の声が上がっていることだ。マオイストの党内対立が頻繁に報道されているが、UML内の対立もマオイストに劣らずに激化している。
政府の政策原案が「新規性に欠ける」と批判したのは、ジャラナス・カナル総書記の反対勢力を率いるK.P.オリである。同党は来年2月にカトマンズで党総会を開き、この総会で正式に新総書記を選ぶことを決定しているが、新総書記の席をねらうオリは、最近、バムデブ・ガウタム副首相・内務大臣と接近して、主流派よりも力をつけているという噂だ。
カナルもオリも、1970年代のジャパ運動の同志だが、C.P.マイナリといい、その兄で国王派に寝返ったR.K.マイナリといい、ジャパのリーダーたちのなかには問題のある人物が多い。C.P.とオリが互いに目も合わせないほど仲が悪いことは衆知の事実だが、カナルとオリの対立も根が深い。
UML内“国王派”として知られたオリは、マオイストを極端に嫌う政治家でもある。そのオリが、「マオイストとの党合併が自分の人生の願い」と公言するガウタムとどうやって接近したのか、ネパール政治の理解しがたい側面である。





