小倉清子のカトマンズジャーナル〜首相の“共産主義”発言
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ダサイン祭が近づくと、多くの人が実家のある地方に帰ってしまうため、今のうちにと、少々焦って人に会っている。今日も二人の女性議員にインタビューをした。
午前中に会ったマオイストの女性議員の家に行って驚いた。彼女の夫が、紛争中、何度もロルパで会ったことのあるリーダーだったのだ。
二人とも再婚であると知った。夫のほうは、紛争中、党員だった前妻を、治安部隊に拘束されたあとに殺害されている。今日取材した妻のほうの前夫は、2002年の非常事態宣言下、西ネパールのバルディヤ国立公園のチサパニに駐屯する軍に拘束されたあとに殺害された。
二人とも子連れである。和平プロセスに入ってから、再婚することを決めたという。マオイストは配偶者を失った男女に再婚を奨励しているが、今日、二人を見ていて、本当に良かったなと思った。二人とも、ネパールの社会では再婚がかなり難しい年齢である。この習慣に関しては、マオイストを見習うべきだと思う。
さまざまなマオイストと話をしていると、自党が政権に就いたことについて、彼らが手放しで喜んでいないことが興味深い。とくに中堅レベルのリーダーは、結構、冷静に見ている。国家権力を手にしたリーダーだけでなく、彼ら自身のスピリッツが減退するのではないかという恐れがあるようだ。
先日の議会演説だけでなく、今日、インドで行った演説でも、ダハル首相は「議会政治を受け入れたわけではない。われわれは共産主義を目指す」と名言したようだ。
“本音”が出たと見るべきなのだろうか。それとも、最近、党内から噴出しているといわれる不満に対する牽制発言なのだろうか。どうも、今ひとつ理解できない。





