小倉清子のカトマンズジャーナル〜“家族同伴”の首相渡米
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今度は西ネパールで水害がでている。
今月初めに私たちが訪れたカイラリ郡にあるカマイヤの集落(スリランカ)も浸水し、数人が死亡、20人以上の行方が不明になっているとニュースで言っていた。
スリランカという集落は、ちょっと雨が降ると浸水して島のようになるために、こういう地名がつけられたと聞いたが、その直後にこんな水害に見舞われるとは。カマイヤの人たちの苦労を聞いていただけに、心が痛む。
大勢の国民が水害被害にあっているなか、今度は、ダハル首相は国連総会に出席するために渡米した。今回の外遊には、妻のシータ・パウデルだけでなく、長男のプラカシュも“個人秘書”として同行したそうだ。
プラチャンダの過剰な“家族志向”は、党内でもたびたび批判の対象となってきたが、首相となって、ますますあからさまになっているようだ。
妻のシータ・パウデルは党内で、党員としての仕事をしたことがほとんどないにもかかわらず、党首の妻というだけで、「Central adviser」の役職をもらっている。
娘の1人も、党内ではまったく無名であったにもかかわらず、制憲議会の比例代表による議員に選ばれた。比例代表のメンバーの選抜は、最終的にプラチャンダに一任されていたことから、彼が娘の名前を入れたことは容易に推測できる。
カトマンズでは、一昨日発表された“マオイスト予算案”に抗議して、昨日からネワールの人たちが道路を封鎖したり、警官との衝突を続けている。現在、カトマンズではインドラ・ジャットラ祭が進行中だが、政府がこれまで祭りを仕切る“グティ”に出してきた予算を削減したことに、地元のネワール人が怒ったものだ。出だしから苦難続きだが、首相は国に不在。この短期間に3度の外遊である。
どうも、これまでのパフォーマンスを見ていると、マオイスト政府は“国民のことを考える政府”とは、とてもいえないものだ。





