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季刊誌 北朝鮮内部からの通信〜リムジンガン 第2号・夏号
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ico_new2.gif北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈現場ルポ〉画家アン先生の住宅売買交渉
二○○六年一二月、リムジンガン記者、リ・ジュンは咸鏡南道某市内のある家で、現金による住宅の売買が行われるという情報を聞きつけ…

ico_new2.gif北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈解説〉住宅闇市場と横行する不正腐敗 4
住宅闇取引に暗躍するブローカー
次に住宅の闇購入にどのような手続きが必要で、それに伴ってどのような不正が行われるのかを見てみよう…

北朝鮮―スタイルコート [民衆の暮らし] リムジンガン
女性たちの間に「スタイルコート」がにわかに流行し始めた。「スタイルコート」とは、襟元に毛皮がついていて腰のくびれを強調した外国製の女性用コートである…

北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈解説〉住宅闇市場と横行する不正腐敗 3
国家住宅の割り当てと交換
それでは、国家住宅の購入もしくは交換の可能性はあるのだろうか…

北朝鮮―嘱託殺人事件 下[事件・事故] リムジンガン
自分が勝ったことに気をよくしたテソンは考えた。自分の妻が何もチュンシルでなければならない理由はない、テソンと一緒になりたいという女は他にいくらでもいる、と…

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揺れるカシミール 廣瀬和司の緊急現場報告/9月19日

揺れるカシミール 廣瀬和司の緊急現場報告〜独立派の千人規模の集会は、いまや当たり前 (2008/09/19)

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【若者たちに捕まり、負傷した警察官】
(撮影:広瀬和司)

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【スリナガル発(インド側)】
おなじみの金曜日である。午後の礼拝後、JKLFが集会を開くというので、彼らの本拠地である市内のマイスマ地区を訪れた。

先週、議長であるヤシン・マリク氏が、自宅拘束をされているのにもかかわらず現れたのは驚かされた、と書いた。JKLFの活動家にそのことを聞くと、あれは礼拝後に市民が大勢マリク氏の家に押しかけ、勝手に連れ出したのだそうだ。

警備の兵士や警官が常に6,7名いたはずだが、押し寄せる群衆に何もできずに逃げてしまったそうだ。当日、先に集会を開いていたこの活動家氏も、自宅にいるはずのマリク氏が肩車をされて来るのを見て、いったい何事か、と思ったらしい。このエピソードは、まさに今の運動が市民の運動であることを感じさせた。

今日のマリク氏の演説のテーマは2つだった。1つは10月6日にラル・チョークで集会を開くぞ、というもの。人びとも、「インシ・アッラー(神のご意思があるならば)!」と答える。もう1つは、若者たちへ、投石をするな、というものだ。これは、マリク氏だけでなく連携委員会全体の意思らしく、イスラム党のギラニ氏も同じように唱えている。あくまで非暴力で運動を行う、という意思表示である。

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【若者たちに催涙弾を発射する警察官】
(撮影:広瀬和司)
 
1時間弱の集会の後、行進はなく、その場で終わった。だが、弁護士会や、また市民による自発的な行進が始まる。途中で、警察がやってきて止めようとするが、そのなかの指導者的役割の若者が投石などの暴力行為はしない、と説得して、行進は続けられた。こうした統率の取れた千人規模の行進が自発的にできるところが、今の運動の特長である。

市民なのか、暴徒なのか?

この行進に1時間ほど付き合っていると「ナワタ地区で投石が始まったぞ」と連絡が入る。現地に着くと、服を引き裂かれた警察官が保護されてる姿が見える。2人の警察官が若者たちの挟み撃ちにあって捕まり、暴行を受けたのだそうだ。「こんなことは良くない。警察官だってカシミール人なのに」と地元のカメラマンの1人がつぶやく。

「投石をするな」というリーダーたちの呼びかけは、過激なことで知られるナワタ地区の若者たちには通じなかったようだ。正直なところ、私もナワタ地区の若者たちの行動はやりすぎだと思う。彼らのフラストレーションはわかるが、彼らは警察を挑発するため、わざわざ警察署に石を投げ込みにいっているのだ。

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【「大した怪我じゃない」と言うが・・・】
(撮影:広瀬和司)

いま独立運動が戦術として非暴力を手段として使い、正当性を内外にアピールしているなかで、彼らの行動は疑問符がつく。他のカメラマンも「お前、この光景の写真のキャプションをどうする?独立のために闘う若者たち、とでも付けるのか?」と私をからかう。

ナワタ地区では、先々週に若者が1人死んでいるため、警察はやり過ぎないように気をつけているのか、あまり深追いはしない。それに付け込んでか、若者たちの投石は激しくなり警察官や中央予備警察隊CRPFの将校が石に当たって頭や顔から血を流して、下がってくる。

特にCRPFの将校は、至近距離から大きな石を投げつけられたため、ヘルメットを被っていたにもかかわらず、負傷して血を流している。私や他のカメラマンが彼の写真を撮ろうとすると、怪我をしたのを恥じたのか「こんなのは、大した怪我じゃない、撮る価値は無いぞ」と叫び、体面を繕おうとする。

帰りに、こちらで家族同然の付き合いをしている銀行員のY氏の家に立ち寄る。警察官が2人捕まって殴られた、と報告すると「いい気味だ」という。彼の父がかつて警察の将校だったにもかかわらずである。前述の「こんなことは良くない」という発言は極めて少数派で、誰に聞いても、警察官や兵士が負傷したら当然だという。

しかし、今日のように、やられたらやり返せ、をしている限り問題の解決ができるわけはない。その負の連鎖を断ち切る手段こそが、非暴力であるはずなのだが。

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