小倉清子のカトマンズジャーナル〜ロルパを利用しようとする首相
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ダハル首相は昨日、統一共産党のマダヴ・クマール・ネパール前総書記に会って、12月に予定されている補欠選挙(5人の立候補者が2つの選挙区で当選したため、その後、放棄した5つの選挙区で行われる)で、ロルパ第2区から立候補すれば「当選させる」と約したそうである。
このニュースを聞いて、プラチャンダは一体、どこまでロルパの人たちを利用するつもりなのだと、非常に腹が立った。ロルパ2区はプラチャンダ自身が立候補して当選したが、彼はカトマンズ10区のほうを選択し、ロルパ2区を放棄している。ロルパは立候補者にふさわしいマオイストが全国でも最もたくさんいる郡だが、同時に、マオイストが最も容易に勝てる選挙区でもあった。
そのため、プラチャンダは、“安全パイ”としてロルパから立候補したという経緯がある。党首を勝たせようと、地元のマオイストは身を引いて、郡外の立候補者であるプラチャンダを受け入れた。ロルパは彼のために犠牲になったといってもいい。今度は、他党のリーダーをロルパで立候補させて「勝たせる」と約すとは、あまりにもロルパの人たちをばかにした話である。
もっとも、ネパール前総書記は「601番目の議員になるつもりはない」と、この申し出を受ける意図がないことを明らかにしている。当たり前だと思う。
ロルパから立候補して当選したら、一生「マオイストの勝たせてもらった」という恩が残る。断るのは政治家として当たり前のことである。プラチャンダは、2つの選挙区で敗北したネパール前総書記を何とか政府寄りにしようと試みているのか、補欠選挙に出て議員となるというオプションのほかに、これから発足することになっている憲法制定委員会か政府を制御する機関を率いるよう要請したらしい。
大統領選挙での裏切りを後ろめたく思っているのだろうか。大きな誤りを侵してから、ご機嫌をとろうとする、こうしたやり方はどうかなと思う。






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