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季刊誌 北朝鮮内部からの通信〜リムジンガン 第2号・夏号
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ico_new2.gif北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈現場ルポ〉画家アン先生の住宅売買交渉
二○○六年一二月、リムジンガン記者、リ・ジュンは咸鏡南道某市内のある家で、現金による住宅の売買が行われるという情報を聞きつけ…

ico_new2.gif北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈解説〉住宅闇市場と横行する不正腐敗 4
住宅闇取引に暗躍するブローカー
次に住宅の闇購入にどのような手続きが必要で、それに伴ってどのような不正が行われるのかを見てみよう…

北朝鮮―スタイルコート [民衆の暮らし] リムジンガン
女性たちの間に「スタイルコート」がにわかに流行し始めた。「スタイルコート」とは、襟元に毛皮がついていて腰のくびれを強調した外国製の女性用コートである…

北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈解説〉住宅闇市場と横行する不正腐敗 3
国家住宅の割り当てと交換
それでは、国家住宅の購入もしくは交換の可能性はあるのだろうか…

北朝鮮―嘱託殺人事件 下[事件・事故] リムジンガン
自分が勝ったことに気をよくしたテソンは考えた。自分の妻が何もチュンシルでなければならない理由はない、テソンと一緒になりたいという女は他にいくらでもいる、と…

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岩崎有一のひと握りのアフリカ〜水を買う(トーゴ)

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「灼熱の」というほどではないものの、トーゴは暑い。30度弱の気温が日々続く。外で動いていると喉を潤したい気持ちに駆られてくるのは、私もトーゴ人も同じ。
外出時にコーラやビールなどのビン飲料にありつくことは容易だが、多くの人々にとってはちょっと高価な価格設定だ。コーラ1本で安い食堂の1食分にあたるため、普段手にする気軽さは無い。万人の渇きを癒してくれるのは、水。そこかしこで水が売られている。

写真は、その水パック。これを大きなたらいいっぱいに詰めて頭にのせた女性や少女が、街中を練り歩いている。ほとんどの雑貨店でも購入可能。日本の自販機で売られるものと同じ感覚でありつくことができる、最も身近な飲料製品だ。包装フィルムにはどこかで聞いたような製品名が見えるが、ご愛嬌。全く別の会社である。

彼らの飲み方はこうだ。黙って硬貨を渡しパックを受け取ると、袋の角を犬歯でぐっと引きちぎる。ちぎれたビニールをペッと吹き捨て、ごくっとひと口、ふた口。喉が癒されてなお余った水は、頭からかけるか、手にとって顔を拭う。最後に残ったビニールは、そのままはらりと手から落ち道端へ。パックの残骸があちこちを舞うのはいただけないが、パックを口にくわえた様は、なかなかにかっこいい。

かつてはこのような製品としてではなく、井戸水をビニール袋に詰めてキュッと結わいたものが売られていた。私がこのパックを初めて目にしたのは01年のこと。滅菌・濾過された水にしては安すぎる気がするが、生水パックのことを思うと隔世の感がした。トーゴだけではなく、サハラ以南の多くの国々で、この水が売られている風景を目にするようになった。

水パックはあくまで、手軽さが売りの商品である。濾過された水の味が求められているわけではない。家庭や食堂など屋内で口にする水は依然、汲み置きの生水が一般的なのだが、私が食堂で席に着くと、空のコップとこのパックと、カッターやハサミを添えて供されることがたまにある。普通、食堂でこの水を常備していることはなく、誰かに買いに行かせたものだ。外国人は生水を飲まないだろうとのはからいに、しばしば胸の詰まる思いをした。

ガーナではこの袋詰めの水を、ピュアウォーターと呼んでいた。高価なペットボトルの水を標榜しての、井戸水と差別化するためのネーミングと思われ少々せつない。パック入りじゃなくても、私は飲みます。


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