![]() 【結婚写真を撮るカップル(ソウル市内で)】(FILE/ASIAPRESS) |
2月に発表された韓国女性政策研究院の調査結果によれば、25〜29歳の女性未婚率は1980年には14%だったのが、2005年には59.1%と、およそ4倍にも増えている。30〜34歳の未婚率も80年の2.7%から、05年には19%と7倍になった。とにかくすさまじい勢いで「結婚しない女」が増えているのだ。
その理由は、女は結婚して子供を産むものという占い観念が希薄になったことが一番に挙げられるが、無視できないのは経済問題だ。結婚情報会社が321組のカップルにおこなったアンケートによれば、去年、結婚にかかった費用の平均は1億7000万ウォン(約2000万円、新居の費用を含む)。新婚夫婦でこれだけ多額の準備は難しく、借金をするか、親に負担してもらうしかない。費用の多くは男性が出すことになるため、「貧乏な男は結婚できない」という"結婚格差社会"が広がっていることがはっきりした。
「結婚しない女」が増えた結果、社会構造にも変化が起きている。まず、国際結婚の激増だ。1990年に1.2%だった国際結婚率は、2005年には10倍以上の13・6%になった。(韓国統計庁調べ)
とくに農漁村への結婚を避ける韓国女性の代わりに、中国、ベトナム、フィリピン、ウズベキスタンなど、おもにアジア出身の女性たちとの結婚が急増している。
慶尚北道女性政策開発院の調査では、06年に結婚した全国の農漁村の男性のじつに41%が国際結婚している。「単一民族」を主張してきた韓国社会は 「多民族・多文化社会」 に確実に変わりつつあるのだ。
さらに、大きな問題になっているのが出生率の低下だ。05年の合計特殊出生率は世界最低水準の1.08人。このままいくと、20年後には老人人口の比率が20%以上を占めると専門家たちは指摘している。
「結婚しない女」 の増加は必ずしも悪いことばかりではない。最近 「オールドミス」 という言葉は死語になり、「ゴールドミス」という新語が定着しつつある。「ゴールドミス」 と呼ばれるのは、おおよそ、30〜45歳の大学卒で、年収4000万ウィン(約450万円)以上、安定した職場、現金や不動産の資産8000万ウォン以上を保有する、リッチで自立した独身女性たちだ。可処分所得の多い 「ゴールドミス」をターゲットにした旅行、レジャーなどの市場も拡大している。韓国でも女性の社会進出、経済的自立が進んだ証しといえる。
結婚格差の深刻な状況に対し、李明博政権は、新婚夫婦用の住宅12万戸を供給すると表明した。婚姻届後、3年以内に出産すれば安い価格の分譲住宅が供給され、低利ローンも組めるという話もある。しかし、「それで問題が解決されるわけじゃない」と私の周りの女友達たちは言う。女性に対する韓国の男たちの古い考えが変わらない限り、結婚しない女性は今後も増え続けるだろう。
(サンデー毎日「朝鮮半島を読む」掲載記事を加筆・修正)






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