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季刊誌 北朝鮮内部からの通信〜リムジンガン 第2号・夏号
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ico_new2.gif北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈現場ルポ〉画家アン先生の住宅売買交渉
二○○六年一二月、リムジンガン記者、リ・ジュンは咸鏡南道某市内のある家で、現金による住宅の売買が行われるという情報を聞きつけ…

ico_new2.gif北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈解説〉住宅闇市場と横行する不正腐敗 4
住宅闇取引に暗躍するブローカー
次に住宅の闇購入にどのような手続きが必要で、それに伴ってどのような不正が行われるのかを見てみよう…

北朝鮮―スタイルコート [民衆の暮らし] リムジンガン
女性たちの間に「スタイルコート」がにわかに流行し始めた。「スタイルコート」とは、襟元に毛皮がついていて腰のくびれを強調した外国製の女性用コートである…

北朝鮮不動産取引の怪 リムジンガン
〈解説〉住宅闇市場と横行する不正腐敗 3
国家住宅の割り当てと交換
それでは、国家住宅の購入もしくは交換の可能性はあるのだろうか…

北朝鮮―嘱託殺人事件 下[事件・事故] リムジンガン
自分が勝ったことに気をよくしたテソンは考えた。自分の妻が何もチュンシルでなければならない理由はない、テソンと一緒になりたいという女は他にいくらでもいる、と…

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[クルディスタン日誌] アメリカという国とクルド(1) 坂本卓

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【トルコ南東部のヴァンで、人権侵害などの問題に取り組むクルド人女性弁護士、ロジビン・トゥガンさん】(FILE/撮影:坂本卓)
■アメリカという国とクルド(1)

やはりオバマで決まり、なのか、いや、マケインか。まもなく結果が出るのだが、ここでは、民主党の大統領候補指名選でオバマに敗れたヒラリーさんの話。

夫のビル・クリントンが大統領だった頃の1999年、クリントン夫妻がトルコを訪問した際のエピソードである。アメリカ大統領の公式訪問を、トルコは当然ながら盛大に歓迎した。クリントンは、直前に大地震のおきたトルコを見舞い、支援を約束した。

大統領に随伴するファーストレディーというのは、たいてい、訪問国で文化的な催しに参加したり、子どもたちと交流したりするのが通例だ。ヒラリーも、こうした行事をそつなくこなし、地震の被災者の仮設テントを訪れるなど、各地を忙しく駆け回った。彼女は一連の催しのなかで、ある集まりを主催する。トルコ社会のさまざまな分野で活動する、おもに女性たちとの懇談会だ。

その招待者のひとりにクルド人女性弁護士ロジビン・トゥガンさんが含まれていた。彼女はクルド人が多い南東部の都市ヴァンで、当時あいついでいた警察や軍による拷問などの人権侵害を告発し続けてきた。トルコ当局は、親PKKの弁護士として、行動をつねに監視下においていた。

ロジビンさんを招待リストに入れていたアメリカ側スタッフに対し、トルコ側は、あれやこれやと理由をつけ、認めようとはしなかった。

そのとき、ヒラリーはこう言った。
「私の招待客の来訪を阻むというのなら、それでもかまいません。私はエアフォース・ワン(米大統領専用機)を向かわせましょう。アメリカ政府の名において、こちらで連れてきます」

結局、ロジビンさんは懇談会に出席できたという。ここまでは後日、ロジビンさんから聞いた話なので、どういう意図が当時のヒラリーにあったかはうかがい知ることはできない。

その後、ロジビンさんはアメリカに招かれ、大学や弁護士団体などの招きで各地をまわり、トルコでの人権状況について報告をおこなった。彼女は最近、在シリア国連事務所のクルド人職員と結婚、シリアとトルコを行き来しながら、いまもヴァンを拠点に人権問題にとりくんでいる。

かつて私が、人権侵害が深刻だったディヤルバクルで人権団体IHDの事務所を取材していた際、アダナのアメリカ領事館から書記官2人が訪れてきたことがあった。人権団体の事務所で聞きとり調査をしただけではあるが、警察当局が監視する団体を訪問するということだけでも、アメリカはこの問題には注目している、というメッセージとなったのは間違いない。人権団体には、いまでも米領事館による訪問が定期的に続いている。

こういうのは、民主主義の盟主たるアメリカの「ちょっといい話」なのだろう。すくなくとも、日本が、同じことをするとは思えない。

しかし、同時に、アメリカという国には、ダブルスタンダード(二重基準)があることを誰もが知っている。「人道」を名目にコソボ紛争に介入し、セルビア空爆までおこなったクリントン政権は、NATO同盟国たるトルコ国内でのクルド問題で、どれほどその「人道」をもちだしただろうか。

そして、のちにそのアメリカの軍隊が、アフガニスタンやイラクでやってきたことも、私は、現場で、目の当たりにしてきた。

次の大統領選挙でオバマが勝ったところで、イラク政策はと言えば、これ以上、米兵の犠牲を増やさないために米軍撤退時期が早まるだけで、ブッシュの戦争によって獲得された石油利権を放棄することはないだろうし、新大統領は、イラク人に対してもたらした惨禍を謝罪し、補償を約束するようなことはないだろう。

「所詮、アメリカ」か、「されどアメリカ」か…。ひとことでは言えないのだろうけれど、考えさせられるところがまたアメリカなのかもしれない。

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イラク・トルコ・イラン・シリアにまたがるクルディスタン。分断民族クルド人とは。クルド問題とその他の地域も取材中(坂本卓/アジアプレス)