小倉清子のカトマンズジャーナル〜東京のネパール・レストラン
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東京にいるあいだに、ネパール料理のレストランに行く機会があったのだが、最近、各地でネパール・レストランが乱立していると聞いた。
東京だけで約200件のネパール・レストランがあると聞いて驚いた。以前よりも、就労ビザがとりやすくなったためらしいが、それなりに客も入っているようだった。
かつて東京に住んでいたころ、インド料理のレストランにはよく行ったものだが、ネパール・レストランはインド・レストランよりも料金が安いような気もした。もっとも、2軒行っただけなので、一般的にどうなのかは知らない。私が行った2軒とも、経営者も従業員もネパール人だった。
メニューを見ると、モモやチャウミンなど一応ネパール料理もあるが、メインはどちらもさまざまななカレーとナン、そしてタンドリー料理。オリジナルなネパール料理とは言えないものだ。
私は一応ベジタリアンなため、ベジタブル・カレーとナンを食べたのだが、カレーの味はインド料理でもないし、ネパール料理でもなし、かなり日本人向けに味付けされているようだった。これで「ネパール料理」の看板を掲げるのは、いんちきなのではないかとさえ思ったほどだ。
それにしても、ベジタリアンにとって、日本は本当に暮らしにくいところである。私は卵は食べるし、魚の出汁も食べてしまうので、中途半端なベジタリアンなのだが、今回、一緒にシンポジウムで話をさせていただいたコラムニストのC.K.Lal氏は卵も食べないピュアーなベジタリアンで、「本当に食べる物がなくて困った」と嘆いておられた。
ネパール人のなかにはベジタリアンの人が結構多く、ベジタリアン・レストランもたくさんあるので、カトマンズでは困ることはまったくない。食事会のときにも、必ずベジタリアンの人がいることを想定してメニューが用意されるので、食べる物がないということもない。
しかし、海外に出ると、「ベジタリアン」というコンセプトさえ理解できない人が多い。以前、バンコクのホテルで自分がベジタリアンであることを説明して、「ハム抜きのオムレツ」をオーダーしたにもかかわらず、口にしてみたら、しかっりとハムが入っていたこともあった。日本でも、事情はそれほど変わりない。






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