![]() 朝鮮では、夫がひどく妻に暴力を振るうのは茶飯事である。写真は黄海北道沙里院(サリウォン)市の市場で偶然カメラがとらえた夫婦喧嘩の場面。本文とは関係ありません。(2006年8月 リ・ジュン撮影) |
朝鮮で「嘱託殺人」事件が起きた!……と言っても、別に驚くにあたらない。国家権力の不正腐敗により無法地帯化してしまった社会では、昼夜を問わず何かしらとんでもない事件が起こるのも至極当然なことではなかろうか。
一九九〇年代、国家による強盗とも言える配給途絶に端を発した朝鮮社会の道徳破壊は、凄まじい勢いで進行し、いまや崖っぷちから転がり落ちんばかりの様相である。
核戦争の果てには勝者も敗者もないと言われる。核による破壊があまりに凄まじいため、勝利だ敗北だなどというものには何の意味もないという意味である。ところが、朝鮮社会には現在、核戦争よりもっと恐ろしい破壊が到来している。それは、社会全体の道徳と良心の破壊なのである。
二〇〇六年の上半期に平安北道雲山(ウンサン)郡で起きた事件は、朝鮮社会で道徳がいかに破壊されているかを象徴する事件であった。
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