小倉清子のカトマンズジャーナル〜ダハル首相の“ダハル分析”
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プラチャンダ、つまりダハル首相に対する最も厳しい批評家は、ネパール共産党エカタケンドラ・マサルの中央委員で、コラムニストでもあるバーラト・ダハルである。
ダハルはもともとマオイストだったが、人民戦争の途中で離党をしたリーダーもある。したがって、プラチャンダをはじめとするマオイストのリーダーの性格などに個人的に精通しており、彼が書くマオイスト批判や分析記事は非常に面白い。
今日発売の週刊誌Nepalにも、ダハルはプラチャンダの性格と行動に関するとても興味深い分析記事を書いている。
彼は、プラチャンダの行動の基本となっているのは、国のためや社会のため、国民のためといった動機ではなく、自身の利益という非常に個人的や野心であると指摘する。
そのため、周囲の状況によって、言うことが変わる。「議会制度は受け入れない」という最近の発言がそのいい例だ。
プラチャンダは今のネパールの状況のなかで、議会制民主主義を受け入れる以外に生存の道はないことをよく知っていながら、党内での指導者としての地位を長引かせるために、こうした発言をした。
この発言に対して、ネパール会議派だけでなく、与党のパートナーである統一共産党のリーダーまでもが強い反発を示すと、プラチャンダは言葉を変えて、「議会制民主主義と人民共和制をヒュージョンした制度」と、何だかわけのわからない発言をしだした。
“ヒュージョン”という言葉は、プラチャンダ・パスのなかでも「毛沢東の長期的人民戦争と、ロシアの都市型労働者運動のヒュージョン」という表現で使われている。プラチャンダは“ヒュージョン”という言葉が好きなようで、党戦略を決めるときによくこれを使うのだが、これは、つまり何か問題が起こったときの“オプション(逃げ道)”ともとれる。
ダハルは、これまでのプロセスのなかでプラチャンダがとったさまざまな行動の例をあげながら、彼が自身の野心のために、いかに他の党員を利用してきたかを指摘している。
とくに、ロルパのマガルの人たちの戦い好きな性格を人民戦争に利用したことを示す発言に触れたところがとても興味深い。






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