小倉清子のカトマンズジャーナル〜政党ギャングどうしの争い
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ネパール・ジャーナリスト連合の声明によると、昨夜、カトマンズ市内にある雑誌「Himal」の配布所に、顔を布で覆った10人ほどのグループが訪れて、配布されるために持ち込まれた同誌約5,000部を燃やしたそうである。
Himalが燃やされた理由は不明だが、今日、最新号を買って読んだところ、「ギャング国へ」というタイトルで、マオイストのYCLや統一共産党のユース・フォースなどの政党傘下にある青年組織の蛮行を取材した記事が掲載されていた。
ネパールの政党は、もともと学生組織とは別に青年組織をもっているのが普通だが、2006年末にマオイストがYCLを再結成したあと、これに対抗してUMLがユース・フォースを結成。さらに、ネパール会議派やマデシ政党までもが類似の組織を結成して、各地でまるで“ギャング団どうしの戦い”のような様相を示している。
YCLとユース・フォースの2つのグループ間だけでも、この3か月間のあいだに30回衝突する事件がおきているそうだ。先日、カトマンズ市内にあるアンナプルナ・ホテルのカジノで働く労働者がストを起こしたが、これにも2つのグループの争いが関係していた。YCLメンバーがカジノで働くユース・フォースのメンバーを負傷させたことがきっかけとなったようだ。
カトマンズで起こった2つの組織の衝突のケースを見ると、金が絡んでいるケースが多いと同誌は指摘する。ギャング団どうしの“なわばり争い”といったらよいだろうか。
マオイストとUMLは一時期、労働組合どうしの争いが続いたが、ここにきて、YCLとユース・フォースの活動が活発になっているようだ。UMLのなかには、ユース・フォースを設立すべきではなかったと批判するリーダーさえいる。YCLを解散したらユース・フォースを解散すると主張するリーダーもいる。与党の最大2政党内の組織の争いである。政府存続にもかかわる問題といえる。






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