小倉清子のカトマンズジャーナル〜ロルパの新武装グループ
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今回のロルパ行きで私が興味を持ったテーマの一つは、東ロルパのガム村で活動を始めた新しい武装グループのことだった。
カトマンズの主要メディアで報道されるニュースからだけでは、彼らが一体誰なのか、なぜ武装グループを作ったのか、十分な情報を得ることができず、郡庁所在地のリバンでさまざまな人にこのグループについて聞いてみた。それらの情報に基づくと、いくつか明らかなことがある。
一つは、このグループの中心となっているのは、昨年4月の制憲議会選挙の最中に、ジャイマカサラとガムで起こった2人のマオイストの殺害に関係した人たちであること。近代武器(INSAS、あるいは、M−16)を所持していること。グループは「反マオイスト」の活動をしていることなどである。
ロルパに赴任したばかりのCDO(郡行政長官)は、このグループについて「政治とは関係のない犯罪者グループである」と断言していたが、果たしてそうなのだろうか。
グループは村のマオイストに対して、紛争中に村人から集めたチャンダ(寄付)を半分返せと要求しているという情報もある。マオイストは当時、海外に出稼ぎに行く村人から2〜3万ルピーの金を(強制的に)集めていたが、今になってその半分を返せと要求しているのだという。
この件に関して、最大の疑問は、彼らがどこから武器を手に入れたのかということである。彼らが所持していると見られているINSASもM−16も、ネパールでは国軍とマオイストしかもっていない武器である。
実は、一昨年の春、リバンにある国軍の兵舎からM−16が1挺紛失するという事件があった。この武器はいまだに見つかっておらず、マオイスト側は、ガム村の武装グループが所持しているのはこの紛失したM−16ではないかと疑っている。
すなわち、グループと国軍のあいだで何らかの関係があるという疑惑である。一方、マオイスト以外の政党からは、武器はもともとマオイストのものだったのではないかとの疑いの声も出ている。
グループのメンバーが警察に逮捕されたというニュースも流れたのだが、私たちがリバンに着いた時点で、この人物(ガム村の人)は保釈金を払って釈放された直後だった。
武装グループのメンバーと疑われる人物がこれほど容易に釈放されるのかと、いくばくかの疑問が湧かなくもないが、CDOの説明によると、“容疑”が確定できなかったということである。
この件に関しては、まだまだ多くの詳細が不明のままである。しかし、マオイストが武装闘争を始めた土地で、こうしたグループが誕生するという事実については、これからもその経緯を注意深く見守ってみたいと思う。






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