小倉清子のカトマンズジャーナル〜ブトワルのUML総会に注目
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昨年、ネパールの友人からもらった桜の小さな木のつぼみが膨らみはじめた。この異様に気温が高い気候は、日本でも同様のようだが、植物が一番敏感に反応している。
雪が解けて川の水量が増え、電気の供給が増えて計画停電の時間が減ると、電力公社はこの高気温を歓迎しているようだが、農業やヒマラヤの氷河決壊の問題を考えると、決して良い傾向とはいえないだろう。今冬の少雨のせいで、すでに作物はかなりの被害を受けていることは、先日ロルパに行ったときに目のあたりにした。
明日からブトワルで統一共産党(UML)の第8回党総会が始まる。今回の総会では、1800人を超える代表が集まり、今後の党方針と党首.総書記、中央委員などのリーダーが選ばれることになる。すでにカトマンズから大勢の報道陣が現地入りをし、UMLのリーダーだけでなく、他党のリーダーもブトワルに到着していると伝えられている。
今回の党総会が注目されているのは、党トップに誰が選ばれるかにより、今後の政権運営や和平プロセスに大きく影響が出ると見られているため。マダヴ・クマール・ネパール前総書記、ジャラナス・カナル現総書記、そして、強力な反マオイスト路線をとっているK.P.オリの三つ巴戦となるが、あるいはぎりぎりで合意が成立し、“全員一致”という形でトップが決まる可能性もある。
党首の席は、マン・モハン・アディカリ元首相が亡くなったあと空席だったが、今回の総会では、パワー・アップした党首の席に、すでにMKネパールが立候補の意図を表明している。
ネパールは3人のトップのなかでも、党員のあいだではまだ高い人気を持つリーダーだ。決断力はないが、人の良さから党内ではあまり敵がいない。カナルはいろいろな意味でバランスのとれた政治家だが、党内の支持層は今ひとつ。幅広い派閥をもつにはいたっていない。数は少ないが、最も強い派閥をもつのはオリ。UML内“保守派”として、マオイストに対して最も強い批判を続けてきた。
カナルが勝てば、マオイストとUMLの関係は継続。オリが勝てば、UMLはネパール会議派寄りになる。オリはすでに、GPコイララの娘スジャータと接近しているという噂もある。日和見的なネパールは、大統領の席をめぐってプラチャンダに裏切られてから、オリに近い反マオイストの姿勢をとることが多くなった。さて、どんな結果がでるのだろうか。
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