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ベガム国務大臣に逮捕状が出されたが…(2009/11/15)
CDO(郡行政長官)に平手打ちをくらわしたカリマ・ベガム国務大臣には逮捕状が出された。にもかかわらず、内務大臣や警察高官が同席したプログラムに出席し、Kantipurテレビのニュースの生インタビューに登場して、異例の13分間という長時間、まったく意味のない“演説”をした。
どうやら、この国では官憲が出した逮捕状は何の意味ももたないようだ。このテレビ・ニュースを私は見ていないのだが、アナウンサーの「時間です」という言葉を無視し、延々と演説を続けたそうである。挙句の果てに「CODが手をつかんだから殴った」と、嘘の言い訳までしている。この政府は、何とも問題ある人物を閣僚にしたものである。
今晩、「反マオイスト強硬派」のリーダーたちが、統一共産党のK.P.オリの自宅で何やら“極秘の会合”を開いているそうである。オリ家の晩餐会に出席しているのは、ビデャヤ・バンダリ国防大臣、プラディプ・ネパールらのUML内オリ派のリーダー、そして、ネパール会議派のなかでも強行的に反マオイストの立場をとっているラム・チャンドラ・パウデルやラム・サラン・マハトのリーダー、そして、マデシ・ジャナアディカール・フォーラム(民主)のガッチェダール副首相らである。一体、何を相談しているのやら不明だが、参加メンバーの顔ぶれを見ると、大体の予測がつく。
現在の中央政界で、最も「まともな発言」をしているのは、統一共産党のジャラナス・カナルである。カナルは“ニューデリー参詣”から戻ってから、マオイストに対して少々を距離をおいた発言をしているように見える。
昨日、カナルは「現在、最も重要なことは期限内に新憲法を制定すること。これに失敗したら、この国は大変なことになる」と強い警鐘を発した。細かな問題には目をつむり、新憲法制定に専念することが、唯一、この国を崩壊から救うことであるというカナルの主張は、今のネパール政治で明確な唯一の真実である。しかし、大半の政治家はこの真実と向き合おうとしていない。
NCのコイララ党首が昨日、エマージェンシー便の飛行機でシンガポールに運ばれた。肺炎と呼吸器系の病をもつコイララは、国内で治療ができないためにシンガポールに運ばれたものだ。24時間酸素吸入をしなければならないため、救急患者用の飛行機がシンガポールから飛んできた。
2週間は同地に滞在するそうであるが、コイララ党首の不在も不安の種である。良くも悪くも、コイララ党首なしにネパールの和平プロセスは進行しない。それがこれまでの現実だった。楽観的になりたいが、なれない。それが今の状況である。
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「20日まで」の猶予(2009/11/14)
今日はマオイストの街頭運動第2弾の最終日だった。2日目の今日も、マオイストは主要省庁が集まるシンガダルバールを包囲した。
昨日、包囲が終わったあとにシンガダルバールで開かれた閣僚会議で、閣僚は午前7時前にシンガダルバール入りをすると指示が出されたため、大半の閣僚が今日は包囲が始まる前に自省の建物に入った。なかには午前5時前に来た閣僚もいたそうである。
今日はさらに大勢の警官隊が動員されたが、昨日のような衝突も起こらず、平和りに終わった。午後2時に包囲が終わったあと、マオイストはラトナ・パークの南側の主要道路上で集会を開いた。この集会で演説したプラチャンダは11月20日までに政府が彼らの要求を受け入れなかった場合、さらに過激な運動を始めると宣言している。
さて、20日までの1週間で問題は解決するだろうか。与党側の反応を見る限り、深刻さがまったく見られない。コイララ党首は明日、治療のためにシンガポールに発ち、ネパール首相も病気で療養中である。対話がもたれても、事態が急展開する可能性は低い。
与党22党による国連事務総長とUNMINレポートに対する批判は、どう見ても不条理なものである。レポートをちゃんと読むと、これがネパールに対する政治干渉というレベルのものではないことは明らかだし、何よりも、国連に助けを求めたのは政党のほうである。
当初から十分なmandateを許可せずに、今になって「効果的でない」と批判するのは、あまりにも勝手な言い分だ。今日発売の英字週刊紙Nepali Timesに、CKラールとプラシャンタ・ジャーの2人のコラムニストがこの問題を取り上げて与党側の不条理を指摘している。とくにCKラールが、統一共産党がなぜUNMINを嫌っているのかの理由を指摘していて面白い。。以下のサイトでご一読いただきたい。
http://www.nepalitimes.com.np/issue/2009/11/13/StateOfTheState/16480
http://www.nepalitimes.com.np/issue/2009/11/13/PlainSpeaking/16482
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マオイストが国の中枢を包囲(2009/11/13)
今日はマオイストの街頭運動第2弾のラスト、シンガダルバールを包囲するプログラムの1日目だった。FMラジオで9時のニュースを聞くと、すでに包囲が始まっており、周辺の交通が遮断されているという。家から近いため、歩いて見に行った。
バグマティ川にかかる橋を渡ると、左手の空き地に10台くらいのバスが止められている。どれも、赤い旗を立てている。マイティガールのマンダラまで行くと、長い行列が2列。何だろうと思ったら、ジャガイモのカレーにチウラの“朝食”をもらうために並んでいるマオイストだった。ほとんどが、カトマンズの外から来た人のようだった。
シンガダルバールのほうに行こうとしたのだが、YCLと学生組織のメンバーが縄を張って阻止している。ネパール政府発行の記者証を見せても、通してくれない。
これまでにも何度も経験しているが、こういうときの若いマオイストの態度は非常に高飛車で傲慢である。まるで自分たちが“絶対の権威”であるかのような態度をとる。以前は、胸倉をつかんで失礼な態度を叱ったこともあったが、最近は、彼らとやりとりをすることもばかばかしいと思う。そこから東に反れて引きかえした。
マオイストは午前8時から、シンガダルバールへ向かう8つの道路で座り込みを始めた。「ネズミ1匹シンガダルバールの中に入れない」というプログラムである。閣僚のなかには、包囲が始まる前にシンガダルバールに入った閣僚も数人いたが、それ以外の閣僚や公務員は中に入れなかった。
プラチャンダも朝8時からバドラカリで座り込みをした。終日、踊ったり歌ったり楽しんだようだが、シンガダルバールの南門の近くでは警官隊の列を破って「禁止域」に入ろうとしたために、警官隊が催涙ガスや警棒で殴りつけ、制憲議会議員を含む大勢が負傷している。
カトマンズ盆地の外から大勢の党員や学校の生徒を動員して、数を見せ付けるやり方は、首都圏だけでは十分な支持者を動員できないということを認めたようなもの。国家の中枢であるシンガダルバールを包囲するプログラムは明日も続く。
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