【連載】涙で描いた祖国 ~ 北朝鮮難民少年チャン・キルスの手記(22)  生きる方法は脱出のみ[その3]

全財産
「物乞いの子」
「一食でも食べられるよう、これを買ってください」わが家の全財産を闇市場で売りに出しました。売リ物といっても、こんな所帯道具しかありませんでした。 ―ハンギル(キルスの兄)

生きる方法は脱出のみ [その3]
(文) リ・ドンハク [キルスの伯父・ファヨンの父]

私と家族全員が、3年間大切に抱いてきた、労務輸出で稼ぐというささやかな夢は、粉々になってしまった。夢が破れてしまった私は、罪責感でしばらくの間、虚脱状態から抜け出せなかった。
労働輸出対外労務、それは家族全員の希望であり願いであり、また家族全員の血と汗で作ろうとした夢でもあった....

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