中国に不満を表す北朝鮮...駆け引きの真っ只中

  
 

韓国政府高官 "米、北朝鮮が6カ国協議への復帰を約束しない限り会わない"
【デイリーNK 梁貞兒記者 2010年3月10日】

最近、中国の対北投資が増えるなど、中朝が協力関係を強化する動きを見せているが、水面下では両国の間に亀裂が入る兆しが見られると、韓国政府関係者が9日に明かした。

同関係者は記者らへ、「昨年、戴秉國外交担当国務委員、武大偉朝鮮半島事務特別代表、溫家寶総理が北朝鮮を訪問したにも関わらず、北朝鮮の核問題において変わったことは何一つない。中朝間の駆け引きが行われている様だ」と話した。

また、「北朝鮮が最近、在中国大使として局長レベルを派遣した点も注目すべきだ。不満があればどのような形でも表すのが北朝鮮であり、中国に対する不満がつのっているのではないか」と分析した。

北朝鮮はチェ・スジン在中国大使を10年ぶりに交代させて、後任にチェ・ビョンリョル元外務省領事局長を内定し、中国側に事前同意を求めたという。しかしその時、北朝鮮はチェ元局長は次官であると中国に伝えていた。

また、当局者は中国が最近、北朝鮮の羅津港の使用権を10年延長したことについて、「羅津港の中の1つを借りただけ。すでに10年前に賃借したものであり、この10年間何もしなかったではないか」と指摘した。

6カ国協議の再開については、「アメリカと北朝鮮がまた会うのなら、6カ国協議は再開への道筋ができたと見てもいい。米朝が会うことを韓国政府は既成事実と考えているが、形式は様々な方法が考えられる」と話した。

一方で、「キム・ケガン次官が学術会議に招待されたが、アメリカ政府がビザを発給していない。アメリカ政府は自分たちの考えを提示したため、北朝鮮も早く表明するべきだという意味だろう。アメリカも今は『北朝鮮とまず会ってみる』という考えではない為、北朝鮮が6カ国協議に復帰すると約束しない限り、追加接触はしないだろう」と予想した。

金正日の訪中の可能性については、「可能性はあるが、すべてが北朝鮮にかかっているため、現時点で予想することは難しい。だが、25~30日間訪中する可能性があり、金正日の訪中は6カ国協議への肯定的な兆しだ」と話した。

また、北朝鮮に抑留されていると思われる韓国人2人の身元は把握しているが、実際に北朝鮮で取り調べを受けているのかについては、北朝鮮当局の発表がないと確認できないと伝えた。

北朝鮮が先月26日に、不法入国の疑いで取り調べを受けていると発表した韓国人4人のうち、3人の身元が確認されたという報道については、「先日、対北事業家と話した際に、2人については把握しているが、その人たちが北が言う4人に含まれるのかはわからないと言っていた。だが、これをメディアが誤報した」と説明した。

さらに「最近追加で1人に関する情報が入ったが、北朝鮮にいるのか、他の国にいるのかわからない。北朝鮮が発表しない限り、誰が4人に含まれているのか確認のしようがない」と話した。

北朝鮮は、2日に開城工業団地で開かれた南北当局の実務接触で、これと関連して「該当機関で取り調べていて、多少時間がかかる。最終的に確認した後、韓国に知らせる」と伝えていた。