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極秘文書の暴露で、政府が四面楚歌に(2010/4/12)
統一共産党内部では、相変わらず「首相は辞任すべきだ」「いや、やめるべきでない」などと、結論が出ない不毛な議論が続いているが、昨日、議会である極秘文書が暴露され、政府は四面楚歌の状況に立たされている。機械読み取りパスポート(MRP)の印刷の発注に関して、議会内に設置された公的会計委員会は入札を行って決めるよう政府に指示をだした。しかし、政府はこれに従わず、入札することなしに、インドの印刷会社に発注することを決めた。当初、ネパール首相は反対をしていたにもかかわらず、スジャータ.コイララ外務大臣からの強い圧力により、インドに発注することになったのだが、インド政府、とくにネパール駐在のスード.インド大使がコイララ外務大臣に圧力をかけていたことは外交サークルのあいだでは衆知の事実だった。
重要な個人情報を含むパスポートの印刷を隣国インドに発注することは、国家の治安に重大な影響を及ぼすとして、与党内部からも批判が出ていたが、昨日、マオイストのナラヤン・カジ・シュレスタ副党首が"極秘文書"を議会で暴露したことにより、政府がなぜ公的会計委員会の指示を無視してまで、インドへの発注にこだわったかの理由が明らかになった。この文書は昨年12月、外務省がMRP印刷の入札を公にした3日後に、スード.インド大使によりコイララ外務大臣にあてて出されたものである。このなかで、インド大使は印刷の発注をインドに行うことは、インドとの国境における治安問題に関係していると書いている。これは、つまり、インドに発注しなかった場合、国境における治安に影響するぞ、とインド大使はネパール政府に脅しをかけたことになる。
ネパール首相はMRPの印刷をインドに発注しても、治安には関係がないと発言してきたが、首相がこの文書の内容を知って発言していたのだとしたら、首相は嘘の発言をしていたことになる。政府はこの文書が暴露された直後に開かれた閣僚会議で、インドへの発注を取り消す決定をしたが、自党内からの辞任要求が強まるなか、首相は何らかの責任をとるのであろうか。
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今日は新年でした(2010/4/15)
今日はネパールの新年だった。ビクラム暦2067年のはじまりである。私は普段から、西暦ではなくネパール暦("タリク"ではなく、"ガテ"のほう)が頭の大半を占めている。つまり、今日は「4月14日」であることよりも、「バイサク・エク・ガテ(バイサク月1日)」であることが頭に浮かぶ。もちろん、手元にあるカレンダーもビクラム暦のものである。大半のネパール人がビクラム暦をもとに話すので、私もビクラム暦で考える習慣がついてしまった。
さて、大統領から首相、各政党のリーダーまで、大勢の人が新年2067年の祝辞声明を公にした。ネパール首相はテレビ局を呼んで、祝辞の撮影をさせたが、このなかで「過激派に降伏して辞任はしない」という意向を明らかにした。何と、ここまで失政続きで、四方から批判を受けているにもかかわらず、「(マオイストの圧力で)辞めはしない」と開き直ったのである。なんとも、恥を知らない人物だと思う。滑稽なほどに愚かな首相、そして政府である。
ネパール首相は昨日、この新年演説をする前に、今回の機械読み取りパスポート(MRP)の件で問題となったインドのラケシュ・スード大使に会っている。スード大使は、インドへの発注取り消し決定と、コイララ外務大臣へあてて出したスード大使の極秘文書が外部に漏れたことに関して、強い不満を伝えたと報道されている。その直後に、首相が"開き直り国民演説"をしたことから、「MRPの件は大勢に影響はせず、現政権への支持は継続する」というインド政府の方針が伝えられたことが予測できる。
5月28日まで、残すところ1月半。期限内に憲法を制定することは100%不可能であることは、もはや明白だが、では、制憲議会は解散されるのか、期限延長をするのか、真剣な議論がまったくなされていない。与党は政権維持に必死、マオイストは政権打倒に必死の現状。憲法よりも"政治権力"の争いに夢中になっている。それにしても、与野党政治家の情けない状況に、国民はいつまで黙っているのだろうか。








