アジアプレス・ネットワーク

核心の現場から伝える 報道ウェブジャーナル

リムジンガン1号~7号

パレスチナ・ガザ緊急報告 古居みずえ(20)日常生活遠く 

◆避難先の学校で子どもたちのイベント開催~自力で希望を見出そうとするが…

ハンユニスの学校で、イベント「ガザは苦しみの中にあるが、希望も持っている」が開かれた。催したのは家を破壊された住民たちだった。(2014年8月30日 撮影 古居みずえ)

ハンユニスの学校で、イベント「ガザは苦しみの中にあるが、希望も持っている」が開かれた。催したのは家を破壊された住民たちだった。(2014年8月30日 撮影 古居みずえ)

 

あと2週間で新学期が始まる。避難民が身を寄せていた、ガザの学校は今どうなっているのだろうか? 私がハンユニスの学校に8月始めに訪ねた時、6万人であふれかえっていたが、今回学校を訪ねると、ひとりの姿も見えなかった。

人びとはどこへ行ったのかと訪ねてみると、大半は自分の家に帰ったという。

完全に家を壊されなかった家族は、家に戻り、残された部屋で寝泊まりしたり、家の敷地の横にテントを張るなどして、生活を始めている。

学校の避難民がイベントを開いた。写真は着飾って行進する子どもたち。(2014年8月30日 撮影 古居みずえ)

学校の避難民がイベントを開いた。写真は着飾って行進する子どもたち。(2014年8月30日 撮影 古居みずえ)

 

一方、自分の家が完全に壊され、どこへ行くあてもない、およそ6千人の家族は、3つに分けられ、それぞれ新しい学校に避難している。しかしこれはこの地域だけの話で、当時、ガザでは全体で50万人もの人たちが避難生活を送っていた。

今日は新しく避難所となった学校でイベントがあった。
タイトルは「ガザは苦しみの中にあるが、希望も持っている」。

そのイベントを催したのは、完全に家を壊され、住む場所を失った人たちで、自分自身をを励ますために催したという。

忘れられたガザで、人々は苦しみだけを考えるのではなく、自力で希望を見出そうとしていた。
しかし、かれらに日常が戻る日はまだ見えてこない。
【ガザ地区 古居みずえ】

【ガザ攻撃】
6月末、パレスチナ暫定自治区ヨルダン川西岸で行方不明になっていたイスラエル人の少年3人の遺体が発見され、イスラエル政府はイスラム原理主義組織ハマスの犯行だとして非難。今月初めにはこれに対する報復と見られるパレスチナ人少年殺害事件がエルサレムで発生。少年は焼き殺されたと報じられたことから、自治区ガザで抗議が広がり、ハマスがロケット砲撃をおこなった。イスラエルはただちに報復を決め、本格的な空爆作戦を開始。爆撃は広範囲にわたりハマス幹部宅やロケット弾発射地点のみならず、民間の家や国連の学校の避難所、病院、モスクあらゆるところがターゲットとなっている。そのために4週間で1900人以上のパレスチナの犠牲者が出ている。そのほとんどが女性や子どもを含む民間人だ。またハマス側もロケット弾などで応酬を続け、イスラエルの犠牲者は64人、そのうち61人は兵士だ。ガザ攻撃は過去にも何度も 起きており、2008-2009年にはパレスチナの死者はおよそ1400人、イスラエルの死者は13人である。

 
<パレスチナ・ガザ緊急報告>一覧

金正恩時代の中学校教科書資料集 DVD
Return Top