アジアプレス・ネットワーク

核心の現場から伝える 報道ウェブジャーナル

リムジンガン1号~7号

<写真報告>意外と多様な北朝鮮庶民の食事(3) 黒くて長いこの食べ物は何? どこかで見たような…(写真3枚)

右から二番目の黒く細長い食べ物は「キムパプ」=海苔巻き。2011年7月平壌市の屋台にて撮影ク・グァンホ(アジアプレス)

北朝鮮の市場の食べ物売り場で撮影された映像を見ると、意外と日本の食文化の影響が見えて面白い。代表的なのが「いなり寿司」と、この黒くて長い食べ物である。
関連写真:意外と多様な北朝鮮庶民の食事 (1) ソバに豚足にアイス、謎の丸い食べ物の正体は?

「いなり寿司」のことを「トゥブパプ」という。直訳すると「豆腐飯」、つまり油揚げにご飯を詰めたものだ。そして、写真の黒くて長い食べ物は「キムパプ」=海苔巻きである。

「日本の植民地時代からあったかもしれないけれど、海苔巻きを持ち込んで普及させたのは日本から渡った在日の帰国者なんです」
福岡生まれで60年代に10代で北朝鮮に渡り、2001年に韓国に入りした脱北者の姜英子(カン・ヨンジャ)さんはこう言う。

豚肉、野菜、冷麺に白飯と、市場外れの露天食堂にちょっと豪華なおかずが並ぶ。2005年6月平安南道にて撮影リ・ジュン(アジアプレス)

 

1959年から始まった在日朝鮮人の帰国時事業。約9万3000人が北朝鮮に渡った。在日帰国者は北朝鮮の食材で日本料理を作って楽しんだ。それが地元の人にも少しずつ伝播し、味付けが現地化して広まってた。

例えば「いなり寿司」は、酢飯を使わずトウガラシ味噌などで味付けする。筆者が1998年に咸鏡北道を訪れた時に闇市で食べた「いなり寿司」は、厚めの油揚げを甘辛く、そして赤く味付けしたご飯を詰めたもので、なかなか美味だった。
関連記事:意外と多様な北朝鮮庶民の食事 (2) 人造肉ってなんだ? 一番人気の大衆食の正体とは

さて写真の海苔巻き。いったい具は何なのだろうか? 気になって仕方がない。(石丸次郎)

大きな容器に並べられたのり巻き。具は何だろうか? 右のタライの中は餅か。露天の屋台で。2013年7月両江道恵山市にて撮影「ミンドゥルレ」(アジアプレス)

 

【合わせて読みたい記事】
<北朝鮮写真報告>少女たちの愛らしい日常撮った 物乞いにも緊張と笑顔がある
<北朝鮮写真報告>相次ぐ兵士亡命の原因は何か 劣悪な待遇に高まる不満 女性兵士も栄養不良多発
<北朝鮮写真報告>外国人が絶対に会えない裏通りの美しい女性たち(2)女性が綺麗になったその理由は

おすすめ!<北朝鮮> 写真特集・無料動画… 

金正恩時代の中学校教科書資料集 DVD
Return Top