アジアプレス・ネットワーク

核心の現場から伝える 報道ウェブジャーナル

リムジンガン1号~7号

復刻連載「北のサラムたち1」第28回 40年目のSOS 在日帰国者一家の物語(12) 緊迫のロシア国境越え

モスクワに向かうシベリア鉄道車中の姜英子さん。2000年10月支援者撮影。

李昌成さん一家の乗った満洲里発のシベリア鉄道国際列車は、30分ほど遅れてヤロスラヴリ駅のホームに滑り込んできた。

いた! 昌成さん、英子さん、スミ、そして同行のKさんが私を見つけ駆け寄ってきた。2ヵ月前に別れたばかりなのに、妙に懐かしい。道中の無事を互いに喜び合う。3人は、もう亡命が成功したかのように安心し切った表情だ。服装も荷物も軽装だ。ロシアに長居する考えがないことが窺われる。

宿舎の安ホテルで荷を解いてから、私はQ牧師から聞いたロシアの状況を説明しなければならなかった。

「3ヵ月、下手をすると1年隠れていなければならないそうです」
3人は揃って頭を垂れ、無言になってしまった。

緊迫の中ロ国境越え
黒竜江省ハルビンから乗り込んだ列車は、ロシアとの国境にある満洲里駅に停まると、乗客全員を降ろした。この満洲里駅で、ロシアに行く者は出国手続きをし、健康診断を受けなければならない。

この記事は会員記事です。 すべての写真、記事、動画をご覧になるには、有料会員登録が必要です。 以下の、新規会員登録リンクより、新規会員登録ができます。 会員の方は、ログインしてください。

既存ユーザのログイン
   
金正恩時代の中学校教科書資料集 DVD
Return Top