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リムジンガン1号~7号

復刻連載「北のサラムたち1」第48回 揺らぎ始めた世界最強の“情報封鎖”国家(4) 反体制派自称する男は「毒針が欲しい」と言った

G氏の部下が北朝鮮国内で撮影してきたという内部文書。<国境沿線住民政治事業資料>「異色的な録画物と出版宣伝物などを流布させる現象と強く闘おう」

G氏によると、彼が所属するという反金正日組織は、1980年代後半に軍内にできたものだが、メンバーが軍を除隊したり、軍外の人間も新たに加わって組織横断的になり、静かに動き出す機会を窺っていたのだという。話を総合すると、軍内部の派閥争いから発展した組織のようだった。

国中が飢饉の暗雲に覆われた1996年頃から、北朝鮮ではあらゆる統制が綻び(ほころび)を見せ始めていた。組織は行動のチャンスと考え、自分を中国に派遣した。目的は武装蜂起の後方基地作りと資金、武器の調達だ、とG氏は言った。
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「北朝鮮にも反金正日活動をしているグループがいるということを、南朝鮮と世界に伝えてほしい。そして、我々を支援してくれるような人と引き会わせてほしい」

これが彼のリクエストだった。

「必要な支援とは?」
私が尋ねた。

◆「毒針1003あれば……」
「もちろん資金が必要だが、武器の現物でもいい。さし当たって拳銃1000丁と毒針100本でもあれば蜂起の準備に入れる……」

「……毒針?そんなもので何をするんですか? だいたい毒針なんてどこで売っているんですかね?」

「ははは、日本では使わないかもしれないが、北朝鮮では人を殺めるときによく使う(!)。音もなく、証拠も残さず人を殺せるからね」
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