アジアプレス・ネットワーク

核心の現場から伝える 報道ウェブジャーナル

リムジンガン1号~7号

復刻連載「北のサラムたち1」 第50回 “反体制派難民”との共同生活(2) 金正日は「600グラム大統領」だ

90年代後半の「苦難の行軍」期の闇市場の様子。痩せた若い兵士が食事をしている。1998年9月江原道の元山市にて撮影アン・チョル(アジアプレス)

1997年7月、北朝鮮の平安北道から中国に脱出して来たドンミョンとアン・チョルに話を聞いた。

――餓死者まで出るような惨状なのに、北朝鮮では暴動や人民蜂起は起こっていないのか?

「それは今の北朝鮮ではあり得ませんよ。相互監視が徹底しているから、反政府的な考えを他人に喋るということができない。密告されると本人だけでなく家族にまで累が及んでしまう。友人であっても、将来仲違いする可能性もあるから喋らない。他人に意思を伝えられないということは、横のつながりができないということ。だから組織的な反対行動は非常に困難なのです。そのような動きは事前に察知されて全部潰されてきました」

――自然発生的な暴動は?

「それも困難です。反対行動は無慈悲に、徹底して潰されるから。暴動を起こすなんて自殺行為にしかならない」

―単独での抗議行動、たとえば夜中にビラを撒くとか、落書きするとかは?

「それも自殺行為に等しいですよ。私はこれまで見たことも聞いたこともないですね」
(しかし、1999年以降中国に逃れてきた難民は共通して、政府批判ビラや落書きの類の事件が、少しずつ増えていたと証言している)

この記事は会員記事です。 すべての写真、記事、動画をご覧になるには、有料会員登録が必要です。 以下の、新規会員登録リンクより、新規会員登録ができます。 会員の方は、ログインしてください。

既存ユーザのログイン
   
金正恩時代の中学校教科書資料集 DVD
Return Top