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リムジンガン1号~7号

南アフリカで聴く虹色の歌声 大自然だけではなかったドラケンスバーグの居心地の良さ <ひと握りのアフリカ –4>

断崖が続く喜望峰、味も景観もすばらしいワイナリー、手軽に楽しめるサファリツアーなど、南アフリカ共和国(以下南ア)の観光資源は枚挙にいとまがないが、南アの魅力は自然美だけではない。様々に異なる人々が共に暮らす姿もまた、この国を特徴付ける大切な魅力のひとつだ。南アの多様さを確かめたく、2つのコンサートを訪ねた。(岩崎有一)

ドラケンスバーグの山並み(ウィンタートン・南アフリカ 2017年/Winterton, South Africa 2017 撮影:岩崎有一)

私がクリスと初めて出会ったのは、2016年にウィンタートンを訪ねた際のことだ。その時は短い世間話をしただけだったが、別れ際に「今度来るときは、私のツリーハウスに泊まるといい」と声をかけてくれたことが、印象に残っていた。ツリーハウスとは、生えている樹木に家屋を取り付けたもののこと。クリスは数棟のツリーハウスを宿泊施設として経営しているとのことだった。絵本に出てくるような、妖精や動物が暮らす部屋を想像し、いつか泊まってみたいと思っていた。

2017年にウィンタートンを再び訪ねることを決めた私は、クリスにメールを送った。残念ながらツリーハウスは満室だったが、クリスとの再会は果たせることに。

「ユウイチだね。久しぶり。さっそくだけれど、こんな予定を組んでみたよ。」

クリスは再会の挨拶もそこそこに、ノートの切れ端を私に渡した。見ると、端から端までスケジュールがびっしりと書かれている。ドラケンスバーグを満喫して欲しいとの思いから、彼が選んだ訪問先と電話番号が、日時とともに列挙されていた。私は、ドラケンスバーグ少年合唱団の取材が最優先事項であることを伝え、若干の変更をお願いしたものの、ほぼすべてのスケジュールをそのままありがたく受け入れることに決めた。
関連写真:穏やかなニジェール川の旅(マリ)<ひと握りのアフリカ–1>

怪我をした鳥を保養しているファルコン・ロッジ(ウィンタートン・南アフリカ 2017年/Winterton, South Africa 2017 撮影:岩崎有一)

羽を痛めた鳥を保護し、飼育の様子と鷹匠のショーを見ることができるファルコン・ロッジ、周辺に広がる丘陵をキックスケーターで駆け下りるスクーツアー、ドラケンスバーグ山脈の深緑を間近に見ながらのトレッキング、未明に出発し雲海を見ながら日の出を臨む熱気球など、クリスが組んでくれたスケジュールは、いずれもドラケンスバーグ地方の魅力を満喫できるものだった。
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