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<イラク>「イスラム国」 IS支配下の2年半とは~モスル大学教員に聞く(6)「モスル解放」のなかであいつぐ報復(写真11枚)

◆IS協力者を拉致、殺害

イラク軍や治安部隊は、有志連合の各国軍の支援を受けながらISからモスルを奪還する作戦を準備してきた。写真は有志連合が奪還作戦開始の直前に公開した訓練中のイラク軍部隊の様子。(2016年10月・CJTF-OIR映像)

イラク第2の都市モスルを支配していた武装組織「イスラム国」(IS)は、イラク政府軍の奪還作戦を受け、西部地区へと退却した。東部地区の住民には、解放への安堵とともに、「IS以後」の住民どうしの対立や、シーア派民兵によるスンニ派への報復への懸念も広がった。IS支配下のモスルで2年半にわたり暮らした大学教員、サアド・アル・ハヤート氏(47歳)との連続インタビュー(6回目)。(聞き手:玉本英子・アジアプレス)

【サアド氏】
昨年の10月、イラク軍が奪還作戦を開始しました。その時も、衛星アンテナを隠しながら、発電機を回して、テレビを見続けました。私の地区が解放された日も、テレビを見ていて、私の家のすぐ近く、2つ先の道路のところまで、イラク軍が来たことがわかりました。

隣のクルド自治区で避難生活をおくっていた私の弟が、私が隠し持っていた携帯にメッセージを送ってきました。「イラク軍は家のそばまで来ている。外へ出ないで」。

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イラク軍・治安部隊の攻勢を受け、ISはチグリス川西部地区に追い込まれ、いま最後の抵抗戦を続けている。少年や年配のIS戦闘員も自爆突撃に加わるなど、熾烈な戦いとなっている。(地図作成:アジアプレス)

奪還作戦が始まって2か月頃の東部地区での戦闘。写真はISによって撃破されたイラク軍の戦闘車両。ISは仕掛け爆弾や自爆攻撃、狙撃などで進攻してくるイラク軍を迎え撃った。(2016年12月・IS写真)

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