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リムジンガン1号~7号

森友問題火付け役、木村真・豊中市議に聞く~森友・加計学園問題、疑惑のポイント(上)

森友問題の火行け役で「モリカケ共同追及プロジェクト」を立ち上げて疑惑を追及している木村真・豊中市議(撮影:矢野宏)

「官邸の関与はあったのか」「行政は歪められたのか」。そんな疑問に答えぬまま、総選挙後に一つの結論が出された。学校法人「加計学園」が国家戦略特区を活用して獣医学部を新設する計画を林文部科学大臣が認可し、来年4月開学が決まったのだ。学校法人「森友学園」の国有地取引をめぐる問題についても、安倍首相は十分な説明責任を果たしたとは言えない。このまま幕引きを許していいのか。森友問題の火行け役で「モリカケ共同追及プロジェクト」を立ち上げて疑惑を追及している木村真・豊中市議に話を聞いた。(新聞うずみ火/矢野宏)

◆粛々と進む開学準備

加計学園獣医学部について、木村さんらは「建築費水増し疑惑などが指摘されているのに認可は不適当」などとする要望書を林文科相と大学設置・学校法人審議会長ら宛に提出した。だが、林文科相は大学設置審議会の答申を受け、11月14日に認可した。

木村さんは「今治市の菅良二市長を『市に損害を与えた』として『背任』の容疑で、加計孝太郎理事長を建築費水増しの『補助金詐取』の疑いで、さらに安倍首相を『詐欺幇助』の疑いでそれぞれ刑事告発しているにもかかわらず、まったく無視された」と怒りを隠せない。

文科省の大学設置審議会が公表した審査経緯の中で、5月に加計学園に対し改善を求める異例の「警告」を出していたことが判明した。

「最先端の研究を行うとうたっている加計学園が提出した申請書がダメ出しされるなど、あり得ないこと。安倍首相が議長をつとめる『国家戦略特区諮問会議』で何を審議したのか、なぜ加計学園の未熟な計画を通したのか、首相の意向を忖度して手心が加えられたとしたらそれこそ行政が歪められたことになるのではないか」

また、7月24日の衆院閉会中審査で、加計学園の獣医学部新設計画を知った時期を尋ねられた安倍首相は「今年1月20日」と答えている。

「この日は、加計学園が国家戦略特区の運営事業者に決定した日。『腹心の友』である加計理事長が今治市と10年以上も誘致に取り組んできたことを知らなかったとは信じがたい。加計理事長と何度もゴルフや食事をしている点を追及され、安倍首相は『ごちそうするときもあるし、先方が持つ場合もある』と答えたことが、業者との癒着を禁じた『大臣規範』に抵触することを恐れてのことではないか」

さらに、2015年4月に今治市の担当者が官邸に呼ばれ、首相秘書官と面会した。その席に加計学園の幹部も同席していたことが新たに判明している。

「市の一職員が首相官邸に赴き、首相秘書官と面会するなんて通常はあり得ないこと。2015年4月というと、今治市も特区に指定されていない時期だし、加計学園が事業者に選ばれたのは今年の1月ですから、明らかに何らかのストーリーがあったとしか思えない」

木村さんは、加計問題のポイントについて「首相官邸の関与はあったのか」「行政は歪められたのか」「規制緩和に根拠はあるのか」の3点を指摘する。そのどれもが解明されたとは言えない。

いくつもの疑惑を残したまま、加計学園獣医学部は来年4月に開学する。すでに学生募集を開始しているが、定員140人のうち、20人を外国人留学生枠で募集しているという。獣医学部新設の理由として、「日本国内の獣医師が不足している」としていた政府の説明は何だったのか。今後、この獣医学部に対して国や自治体から多額の補助金が支給される。言うまでもなく、それは私たちの税金である。([下] 続きを読む>>

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