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<北朝鮮>「疎開」と呼ばれる農村追放は絶望を意味 山村に数千人規模の「平壌疎開村」も

北部山間にある白岩郡は平壌からの追放者=「疎開民」が集められている。(アジアプレス)

北部山間にある白岩郡は平壌からの追放者=「疎開民」が集められている。(アジアプレス)


◆張成沢関連者3000人が農村に追放

2014年1月中旬、北部の両江道に住む取材協力者L氏が「張成沢(チャン・ソンテク)の件で、全国から『疎開民』たち3000人が白岩(ペ グァム)郡に来ることになった」と伝えてきた。

「疎開民」とは、都市部から農村に追放されてきた人達のことを言う。

その「疎開民」3000人は、直前の12月に「国家転覆陰謀」のかどで粛清・処刑された張成沢氏に連なる人脈、つまり張氏の親類縁者、平壌や地方に散在する部下や仕事上の関係者などだという。

3000人といえば、一つの里(農村における最小の行政単位)を遥かに超える大変な人数である。だが、超大物の張氏に連座した者たちだとすれば驚く数ではない。

それよりも、L氏からの報告を聞いて筆者の心が揺さぶられたのは、久しぶりに聞いた「疎開民」という言葉だった。

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