アジアプレス・ネットワーク

核心の現場から伝える 報道ウェブジャーナル

リムジンガン1号~7号

<特選アーカイブ>アフガニスタン~公開処刑された女性を追って(9)タリバンは巨大な悪なのか 写真4枚【玉本英子】

1987年に設立されたアジアプレスは今年で30周年。7月22日~29日まで東京にて記念イベントが行なわれます。その一環でアフガニスタン・ドキュメンタリー映画「ザルミーナ」(2004・監督:玉本英子)が上映されます。それにあわせ、過去に取材・発表した記事を特選アーカイブとして掲載します。(記念イベントにつきましてはこちらをご覧ください

(※2003年初出のアーカイブ記事。情報等は当時のまま)

◆戦争とアフガン社会

アフガニスタン社会、そして長いあいだ戦争におかれてきた人びとをどう見つめるのか。ザルミーナ事件を取材しながらずっと考え続けた。(2002年撮影:玉本英子)

アフガニスタンには今も貧しさゆえに幼い娘を結婚させるという現実があった。
カブールで私が出会ったある未亡人は、11年前に12歳だった長女を地方の農家に嫁がせていた。夫側の家族が支払う、いわゆる結納金で自分たちの食べ物を買ったのだと彼女は私に言った。

「どうしようもなかった。娘も嫁に出ればなんとか食べていくことができる」
その未亡人はけっして娘を愛していないわけではなかった。
彼女はいつも小さな財布のなかに娘の写真をしのばせ、時々写真を取り出しては、写真の娘に話しかけ、そっと口づけをしていた。

次のページ:数十年もの戦争のなかで生きてきた家族にとって…

金正恩時代の中学校教科書資料集 DVD
Return Top