リムジンガンのご案内

ico_new.gif北朝鮮―またも始まった市場の「抑制」 リムジンガン
「民衆はだんだん嫌になっています」3
いまや大企業なみのジャンマダン
チョン:ジャンマダンでは国家の儲けも多いはずなんだが。例えば、私が市場で靴の商売をやるとすると、幅五〇センチぐらいの売り場を設けてくれる…

ico_new.gif北朝鮮―自転車ばかりを狙う軍人強盗団 [事件・事故] リムジンガン
二〇〇六年一一月末、清津(チョンジン)市で自転車ばかりを専門的に強奪する強盗団があちこちで暗躍したため、保安員(警察官)が捜査に入った…

ico_new.gif北朝鮮―またも始まった市場の「抑制」 リムジンガン
「民衆はだんだん嫌になっています」2
「おばけのやりかた」
シム:市場ぐらいは大目に見て好きに商売させてくれればいいのに。そうすれば人々の苦痛も軽くなるだろうに…

ico_new.gif北朝鮮―女児強姦犯逮捕 [事件・事故] リムジンガン
二〇〇六年夏、清津市で二四歳の男による九歳の女の子への強姦事件が発生した。女の子はその日も友達と、近所にある廃屋の周りでかくれんぼをして遊んでいた。 夕方、このあたりでは見かけない男が…

ico_new.gif北朝鮮―「私は政治犯収容所に10年いた」 リムジンガン
北倉(プクチャン)18号管理所出所者の証言 9
「隊内民」たち
さて、わが家のあの冷凍機はどこに売られたのか? ジャンマダン(市場)は「管理所」の中にはない。店といえば…

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玉本英子の現場手帳  2006年9月10日

黒木和雄監督のこと
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【黒木監督と筆者】(撮影:シネ・ヌーヴォ景山氏/携帯電話のカメラで:2005年9月)

事務所近くの映画館で「紙屋悦子の青春」を見た。

私にとっての黒木監督作品といえば、「TOMORROW明日」、「美しい夏キリシマ」、「父と暮せば」の戦争レクイエム三部作だ。
「TOMORROW明日」は、かなり前に見た。長崎に原爆が投下される前日から翌朝までの日常生活を描いた作品だった。戦時中の普通の暮らしが淡々と描かれ、それが逆に戦争の悲しみや怒り、その後に投下される原爆の恐ろしさを浮き上がらせていた。

私が黒木監督にお会いしたのは昨年9月。大阪九条の映画館シネ・ヌーヴォで「山中貞雄特集」が上映され、黒木監督のトークショーがあったのだ。天才監督といわれた山中貞雄は1930年代、粋で人情味あふれる時代劇映画(私は「丹下左膳余話 百万両の壺」が好き)を20代の若さで製作した。しかし彼の才能は戦争によって奪われる。山中は中国へ召集され、30歳を待たずに病死した。

トークショーで黒木監督は、山中貞雄の遺書、「『人情紙風船』が山中貞雄の遺作ではちとサビシイ」を引用しながら、志半ばで死ななければならなかった山中貞雄の無念の思い、戦争の無意味さを語られた。黒木監督は山中貞雄の遺志を引き継いでこられた。私は映画をつくる人間ではないが、反戦の意味を込めて彼らの志に少しでも近づけたら、と切望する。

そのあと、私は黒木監督とスタッフの方々とのお昼にご一緒させていただいた。餃子をつまみながら、めずらしく私は緊張していた。原爆、いまの戦争のこと、いろいろお聞きしたかったのに。少しだけイラク取材のはなしをすると、監督は不思議そうな表情をされた。私が普通すぎて、そのような場所に行く人間には見えなかったのかもしれない。
帰り、私はタクシー乗り場までお送りした。「また(イラクへ)行くの?」と聞かれ、はい、と答えると、「気をつけて行ってらっしゃい」。監督は笑顔でそう言った。遠ざかるタクシーに大きく手を振りながら、私は逆に見送られたような気になっていた。

※今年4月、黒木監督は逝ってしまわれた。「紙屋悦子の青春」が遺作となった。