アフガン韓国人人質事件〜人質の殺害

25日、韓国人人質のひとり、ペ・ヒョンギュ牧師の殺害が報じられた。頭部や腹部に10発もの銃弾を受けていたという。病死や脱出をはかろうとしたなどの見方もあった。牧師なら十字架を持っていたのが発見されたのかもしれない。いずれにせよアフガン、韓国両政府への揺さぶりとなったのは間違いない。
7月18日にワルダックで拉致されたドイツ人人質2人は21日に殺害され、タリバンは「銃殺」と発表した。処刑までの時間が短いことは、組織が過激化していることを示している。
「イスラム神学青年と農民の世直し運動」から始まったタリバンは変質している。タリバン政権下では、女性抑圧など人権侵害などもあったが、いまの新政府でそれが解消されたわけではない。アフガン攻撃で20年におよんだ内戦は終結したが、国民の多くがいまも失業状態で、カルザイ政権では腐敗・汚職が深刻だ。
アメリカや各国軍の掃討作戦や空爆では民間人にも被害がでている。こうした怒りや不満をタリバンがくみとっていけば、組織は基盤をつくり、支持を広めていくことになるだろう。
![]() 【仕掛け爆弾で攻撃を受ける米軍車両】 |
いま、イラクと同様に外国人義勇兵が加わり、さらに過激な戦術をとり始めているといわれる。これまでタリバンが使わなかったような自爆攻撃戦術や殉教戦士の養成などはイラクでの戦術をマネたものだ。
人質殺害がタリバンの過激化をあらわすものとすれば、人質解放交渉は長引くだけでなく、さらに犠牲者が出ることを意味している。
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イラク・トルコ・イラン・シリアにまたがるクルディスタン。分断民族クルド人とは。クルド問題とその他の地域も取材中(坂本卓/アジアプレス)





