アフガン韓国人人質事件〜事件発生から1ヶ月
タリバンは当初、拘束中のタリバン兵の釈放を求めていたが、身代金、そして「拘束中のアルカイダ兵の釈放」へと要求を2転3転させ、交渉期限を何度も引き延ばしてきた。
「23人も人質がいるんだし」「せっかくだから要求は多めに」という意識もあったかもしれないが、やはりタリバン側に外国人義勇兵が入っているからだろう。
人質解放交渉では互いに妥協する「落としどころ」があるのだが、外国人義勇兵がいれば、容易には妥協はしてこない。韓国政府が派遣した特使による直接交渉も、事態打開には至っていない。
3月のイタリア人人質事件では、解放と引き換えに、アフガニスタン政府が拘束中のタリバン兵を釈放し、とくにアメリカの強い批判をあびた。ソウルでは、こうしたアメリカの姿勢こそが人質解放の障害だ、などとしてアメリカを批判するデモ、集会まで起きている。
アフガン政府も引くに引けない状況のなか、解決の糸口はあるのだろうか。
相手側には人質という絶対的に有利な要素がある。妥協できないなら、「人質を殺せば拘束中のタリバン兵も殺す」と相手と"対等"になるか、軍事的手段による救出作戦しかないだろう。だが、それはさらに人質に犠牲が出ることを意味する。
のこる韓国人人質は19人。19日で、事件発生からすでに1ヶ月が経過した。
韓国では、メディアや市民がこぞって政府やアメリカを批判しはじめているが、事件早期解決を願うなら批判よりも、どんな方策があるか提起することが有効だ。
タリバン兵を釈放せず、身代金を直接支払わず、「落としどころ」となる人質解放の方策は。
イラク人質事件などから見るその方策は、次回>>>
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イラク・トルコ・イラン・シリアにまたがるクルディスタン。分断民族クルド人とは。クルド問題とその他の地域も取材中(坂本卓/アジアプレス)




