「ネパールに二つのUMLはいらない」
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私は今、ロルパでマオイストの“紛争の種”を探していることを、以前このブログでも書いたが、現在追いかけているもう一つのテーマは、「和平プロセスの進行とともに、マオイストがどう変わるか」ということだ。
「変わる」という意味は、ネパール語で言うと「ルパンタラン」。
当事者の意図を含んだ変化のことである。これを、党指導層のレベルと、ローカルなレベル(ロルパをフィールドにして)で観察している。
このテーマに関連して、さまざまなリーダーに複数回会っているのだが、彼らが使う言葉が、時とともに変化していることも面白い。
和平プロセスが長引くにしたがって、党員のあいだで使う言葉遣いに幅がでてきたことも興味深い。
マオイストはよく「ネパールに二つのエ・マ・レ(UML、統一共産党のこと)はいらない」という表現を使う。
「コミュニストであるかぎりは、武装闘争のイデオロギーは捨てない。その意味で、エ・マ・レはすでにコミュニストとは言えない」とも言う。
ネパール国内では、エ・マ・レとの差を出すためにも、“革命政党”としてのイメージを保つことが必要。
しかし、国際社会、とくにインドを含めた欧米のドナー国は、これを極端に嫌う。
国内外の相反する反応のなかで、マオイストは今後、どういう路線をとるのか、私が最も興味をもって見守っているのもこの点である。
今日発売の週刊紙「Dristi」によると、ギャネンドラ国王は19日の“宣言”を準備しているが、今回の宣言では、政党を非難するような言葉は使わずに、政党との和解を求めるような内容になるのだそうだ。
日本メディアでのインタビューでは、あれほど政党を非難しておきながら、「今更どうして?」と思う。
今日、コイララ首相の招きで、インド国民会議派の代表団がネパールにやってくる。
政党リーダーに会って、「4月選挙」の実施に圧力をかけることが目的だそうである。暫定憲法で共和制を宣言したことへのサポートも明らかにすることになるという。
2006年4月に国王が主権を国民に戻す宣言をしたとき、国王は政党側(ネパール会議派、つまり、コイララ首相。あるいはUMLも含まれている)とのあいだで、「王制は維持する」という極秘合意をとりつけたことを、先日の「ラシュトラ・バニ」へのインタビューで暴露した。
そして、政党側がこれを守らなかった場合、何らかの動きに出ることを示唆するコメントをしている。この合意には、政党だけでなく、もちろん、インド政府も含まれるのだろう。




