独立したジャーナリズムの確立に向けて

【シンポ・大阪】2015/4/12(日)なぜ危険地域を取材するのか~戦争と報道~ベトナムからシリアまで、ジャーナリズムと報道規制を考える

後藤健二さんと湯川遥菜さんが IS( イスラム国 ) に殺害された事件によって、日本の危険地域取材は大きな岐路に立たされています。「自己責任論」が再び頭をもたげ、政府―外務省はジャーナリストの旅券を返納させるなど露骨な圧力をかけ始めました。
マスメディアには現場に向かうことに萎縮と躊躇がはっきり現れています。戦争では常に国家による情報操作が行われてきました。だからこそジャーナリストは国家と異なる視点で現場を伝えるために危険地域に赴いてきました。ベトナム戦争からシリア内戦までの取材から、なぜ危険地域取材が必要なのかを考えます。
またシリア・イラクの現状報告を交えて、日本人人質事件の残した課題と報道規制について論じます。多くのみなさんのご参加を呼びかけます。

パネリスト : 石川文洋(戦場カメラマン・報道カメラマン)
小林正典(フォトジャーナリスト)、高尾具成(毎日新聞記者)
玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)、石丸次郎(ジャーナ
リスト/アジアプレス大阪代表)
* シンポジウム当日、取材等が入れば出席できないことがあります。
あらかじめご了承ください。

◆司会・進行 : 合田創(自由ジャーナリストクラブ)
◆日時:2015 年4月 12 日( 日 ) 13:00 ~ 16:00
◆会場:エル・おおさか(大阪府立労働センター)
6階大会議室
●京阪・地下鉄谷町線「天満橋駅」より西へ 300m
●京阪・地下鉄堺筋線「北浜駅」より東へ 500m
◆入場料 1,000 円 ( 税込 )
◆定 員 200 名
◆主催:「4.12 戦争と報道シンポジウム実行委員会」/特定非営利活動法人 アイ・アジア/アジアプレス/自由ジャーナリストクラブ(JCL)/ DAYS JAPAN 関西サポーターズクラブ

石川文洋(戦場カメラマン・報道カメラマン)
1938 年沖縄県生まれ。64 年 毎日映画社を経て、香港のファーカス・スタジオに勤務、65 年1月~ 68 年 12 月フリーカメラマンとして南ベトナム政府軍・米軍に従軍し、ベトナム戦争を世界に伝えた。「写真記録ベトナム戦争」〔( 株 )金曜日〕「戦場カメラマン」「報道カメラマン」〔朝日新聞社/朝日文庫〕「戦争はなぜ起こるのか」〔冬青社〕「日本縦断 徒歩の旅 - 65 歳の挑戦〔岩波書店/岩波新書〕など著書多数。

小林正典(フォトジャーナリスト)
1949 年京都市生まれ。75 年公共広告機構嘱託、80 年国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) と写真契約(~ 2000 年)、86 年世界のフォトジャーナリスト100 人による「日本の 24 時間」に参加、94 年国連の活動に貢献し、世界に難民支援の緊急性を訴えたことにより国連写真家賞受賞。97 年「世界のお母さん マザー・テレサ」、99 年「悪魔の兵器・地雷」で産経児童出版文化賞「推薦」受賞 。「国境を越える難民」( 岩波フォト・ドキュメンタリ―世界の戦場から)など著書多数。

高尾具成(毎日新聞記者)
1967 年静岡県藤枝市生まれ。91 年毎日新聞社入社、広島支局、神戸支局、大阪本社社会部、東京本社外信部などで勤務。被爆者や阪神・淡路大震災被災者、米国同時多発テロ、それに続くアフガニスタン空爆による難民、国内避難民などを取材。08 年 3 月ムガベ大統領による取材管制が敷かれたジンバブエに正規の取材ビザを取得して入国し、人権弾圧の実情を記事と写真で告発、08 年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。著書に「特派員ルポ・サンダルで歩いたアフリカ大陸」(岩波書店)。

玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
トルコ南東部、コソボ、アフガニスタン、イラク、シリアなどを 20 年取材。2014-2015 年はシリア、イラク現地に 150 日以上滞在した。イラク取材は計15 回に及ぶ。昨年末にはイスラム国に包囲されたシリアのコバニ戦闘を取材。主な作品にアフガニスタンの女性を題材にした映画「ザルミーナ・公開処刑されたアフガニスタン女性」(2004)。

石丸次郎(ジャーナリスト/アジアプレス大阪事務所代表)
1962 年大阪出身。朝鮮半島取材 25 年。北朝鮮取材は国内に 3 回、朝中国境地帯には約 95 回。これまで 900 超の北朝鮮の人々を取材。2002 年より北朝鮮内部にジャーナリストを育成する活動を開始。北朝鮮内部からの通信「リムジンガン」 の編集・発行人。主作品に「北朝鮮難民」( 講談社 )、「北朝鮮に帰ったジュナ」(NHK) など。

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