「知らしむべからず、由らしむべし」!
明らかに小泉政権は情報操作をしているのだ。自衛隊が行くムサンナ州は危険ではないと強調したいがために、具体的な襲撃件数を伏せている。非戦闘地域という虚構の概念をひねりだしてイラク派兵を強行するためには、事実が明るみに出ては困るのである。

しかも、この問題について池田衆院議員(民主党)が「情報操作だ」と追及し、襲撃件数を明らかにせよと求めても、石破防衛庁長官と川口外相は、「関係国のインテリジェンス(情報機関)の情報なので、明らかにできない」と突っぱね通した。(『朝日新聞』04年1月31日)

しかし、ここで問題になっている襲撃件数は、自衛隊が活動する地域の危険度を知るためには欠かせないデータである。それさえも明らかにできないというのでは、あまりにも無責任だ。
これではまるで、戦前の軍部・政府が、「知らしむべからず、由らしむべし」と言い放って、自分たちに都合の悪い戦況など情報を隠したまま、国民を戦争遂行のために統制・動員したのと本質的に変わらないではないか。

前回でもふれたが、戦争は事実が隠され、真実がねじ曲げられ、嘘に塗り固められながらおこなわれてゆくものである。
小泉政権は自衛隊がイラクに足を踏み入れる前からもう情報操作を始めている。この先、情報操作と偽りの所業はどこまで重ねられていくのだろうか。
それにしても、こうした情報操作問題を追及せずに、事態を追認していく日本のマスメディアの現状は深刻である。
<続く>