◆なぜ兵士がワカメ売り?ビデオが捉えた

ミサイル発射から一カ月後、アジアプレスの北朝鮮人パートナーであるペク・ヒャンは、咸鏡北道清津市のとある市場でビデオ撮影した。

「準戦時態勢」下なのに、市場ではのどかに商いが行われている。そこでカメラが捉えたのは、なんと若い兵士たちがワカメを売っている光景だった。

撮影者ペク・ヒャンは兵士にワカメの値段を尋ねる。しかし、恥ずかしいのか、もじもじして兵士は答えない。

ペク・ヒャン氏によれば、当時の人民軍は、食糧と物資を国が確保できず、各部隊が自力で解決せよとの指示が出ていたという。

下級兵士たちは、上官の命令で、どこかで仕入れたワカメを市場に持ち込んで売っていたのである。

「将軍様の先軍軍隊」の兵士たちは日常的に腹を空かせており、その綱紀は市場で商売をする程度のものだったのだ。それが「準戦時態勢」を宣布した朝鮮人民軍の実態だったのである。

あれから10年。人民軍の状況は、今も同じようなものだという。(撮影ペク・ヒャン/整理ナム・ジョンハク)

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