デモの最前線で催涙ガスなどを浴びながらも撮影を決行、拘束されたこともあったという。(映画「香港画」より・堀井威久麿撮影©Ikuma Horii)

撮影からちょうど1年。香港を取り巻く情勢はさらに深刻化している。2020年6月、中国政府は反政府活動への統制を強める「香港国家安全維持法」を施行した。最高刑は無期。警察は国安法違反と思われる事柄を通報させる市民ホットラインも設置した。実質的な密告奨励を意味する。

同年12月には中国に批判的な香港大手紙創業者、黎智英氏が国安法違反罪で起訴。無許可集会扇動罪などに問われた周庭氏には10カ月の禁固刑が言い渡された。登場人物の中にも、連絡が取れない若者がいるという。

映画には元政治活動家の周庭氏なども出てくる。(映画「香港画」より・堀井威久麿撮影©Ikuma Horii)

膨大な映像を28分に凝縮した作品。堀井監督、前田プロデューサーとも「この現実を、特に同世代を生きる日本の若者に見てほしい」と願う。大阪では第七芸術劇場で2021年1月9日から(9日、10日は堀井監督、前田プロデューサーのトークショーも)。その後、全国各地で順次公開。