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【明学の師生と現地でがんばる青年たち。鉄条網の向こうはキャンプシュワブ】

「海上空港」
我々が学生の頃( 三十年前 )は、海外旅行に行くといえば、「冒険」か「放浪」というイメージしかなかったのだが、最近は、「海外研修」も珍しくなくなったようだ。
韓国や中国には及ばないだろうが、手頃な距離で治安もよく、むしろ既成のイメージや知識を裏切る勉強ができると、台湾を訪れる学校も増えている。

なかでも明治学院大学国際学部・高原孝生先生のゼミは、ほぼ毎年春休みに台湾と金門と沖縄を二週間以上かけて回るという「大旅行」を続けている。わたしはときどき台湾でごいっしょするのだが、今年は沖縄北部のツアーに同行させていただいた。
三月六日に名護で合流し、翌朝は、辺野古へ。

私も幾度かお話をうかがった「命を守る会」代表の金城祐治さんが昨年五月に亡くなって以来、久しぶりの辺野古のテントは、緊張感に包まれていた。いよいよ滑走路建設のための本格的な環境調査が始まろうとしていたのである。
そのなかを我々はゴムボートや漁船に分乗して海上からキャンプシュワブや建設予定地を「見学」させてもらった。

静かな海である。透き通ったエメラルドの海には色とりどりの熱帯魚が泳いでいる。この海を埋め立てて、米軍機が離着陸する、いわば「海上空港」を作るという。
ちょっと想像を絶する規模の工事が展開されるわけで、日本列島の形と未来を歪める大問題だという感触を強くする。

*我々が訪問してまもなくの三月十五日の夕刊に次のような記事が出た。「沖縄防衛局は十五日、米軍普天間飛行場移設に向けた環境影響評価(アセスメント)をめぐり、風向や風速など気象や潮風による塩害の調査を移設先である名護市のキャンプ・シュワブで実施、アセスの本調査に着手した」(沖縄タイムス)