4回目のアフリカ会議が終わった(1)~岩崎有一

iwasaki_060208.jpg【TICADは3日間にわたる会議でアフリカ支援の方針などを盛り込んだ「横浜宣言」を採択して閉幕した】

(外務省HPより)

30日、第4回アフリカ開発会議(TICAD:Tokyo International Conference on African Development)が閉幕した。アフリカの開発をテーマにしたこの国際会議は93年より5年ごとに日本政府が開催してきた。

この時期になると新聞紙面にはめずらしくアフリカの文字が並び、彼の地を何度も訪れた私はそわそわと落ち着かない。今回はアフリカの全独立国53か国中、51か国の首脳及び代表団が横浜において一堂に会したとのこと。主催者ではないけれど、遠路はるばるようこそ、と両手を広げたい気持ちになってくる。

食料高騰の問題や地球温暖化対策、インフラ整備など、交わされた議論はどれも逼迫した課題だった。切実な問題について互いに認識を一にし策を講じていくTICADという場が、大国の「援助疲れ」が見え始めた90年代前半の第1回より、5年に1度でも日本で設けられ続けていることはとても好ましいことだと思っている。鳴り物入りと言われても、ぜひこれからも続けてほしい。

ただ、どうも全体に漠として、ホスト国というか、こちら側の姿勢にすっきりしないものが残った。
「希望の大陸 元気なアフリカを目指して!」
これは、TICADを開催した日本の政府広報番組のタイトル。はるばるやってきた日本で、こんなテレビ番組を目の当たりにしたらどう思うだろう。「希望の島々 元気な日本を目指して!」と聞いて、いい気分になる人は少ないはずだ。

決して元気とは言い難いし夢に満ちている雰囲気でもないけれど、そんな風に言われたらへこむよと、私なら思う。閉幕時に採択された横浜宣言のサブタイトルも「元気なアフリカを目指して」であった。どうにもまだ、アフリカはかわいそうな大陸、日本は施す側、との視点が見え隠れする。

アフリカといっても状況は様々だが、これまでに28カ国と1地域を訪れた自身の経験においては、一部地域を除いては、皆ある程度元気だし、大なり小なり夢だってある。そもそも、しあわせを図る物差しが、日本と彼の地では異なる。現地を訪れ、同じ目の高さで語りあったことのある人ならば、このタイトルは出てこないはずだ。
(つづく)
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