南京虫と友だちに
(文) チャン・キルス

あー かゆい ゴキブリ、南京虫 「シラミがいるな」まわりが汚いので、家の中はいつもゴキブリと南京虫がうじゃうじゃいます。 ―ミング(キルスの従兄弟)

あー かゆい
ゴキブリ、南京虫
「シラミがいるな」まわりが汚いので、家の中はいつもゴキブリと南京虫がうじゃうじゃいます。 ―ミング(キルスの従兄弟)

 

そのあと、皆で中に入りご飯を食べた。
ご飯と言っても殻麦・大麦を砕いて、その粉に草を混ぜて作った粉飯であった。
砂がやたらと混ざっていて、飲み込もうとしてものどに引っかかり飲み込めなかった。ご飯はまっ黒で殻が見えて、草がたくさん混ざっていて、その上一握りの量にもならなかった。

ぼくたちは全員で九名であった。ぼくとミング兄さんと保母が一人、子どもたち6人だった。6人が食べる食事をすべてあわせても、一人前にもならなかった。しかし6人の幼いコチェビの子どもたちは、一生懸命食べていた。スープはまっ黒なワカメ汁だったが、ワカメはカビが生えて腐っているのか、スープはすっぱく苦かった。

何食も食べていないぼくたちは、食べたくなくても、まずくても食べないわけにはいかなかった。食事が終わった後、ぼくたちは経理員のおばさんについてある倉庫に行った。

その倉庫の中は腐った臭いが充満していた。彼女は中から服を取り出した。そしてぼくたちに着ている服を脱げと命令した。ぼくたちはわけがわからずにじっとしていると、彼女は声をあげた。

「お前たちはなんだ、救護所の秩序も知らないのか?」
ぼくたちは仕方なく、服を脱いだ。

彼女はぼくたちを短い半そでとパンツだけにし、そして膝までの古く縫い合わされたズボンを渡したが、それはあまりにもボロだった。ゴムもなかったのでズボンはすぐにずり下がってくる。
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