豚を賄賂にして豆満江をわたる ぼくは中国に逃げ出して、家族を救い出すために北朝鮮に舞い戻りました。そして、もう一度中国に出ようとしましたが、うまくいきません。豆満江沿いの村に住んでいたおばあさんを訪ねてすがりました。おばあさんは全財産と言ってもいい、一頭の豚を引き連れて国境警備隊を訪ね、軍人に差し出しました。軍人たちは豚を受け取りぼくの渡江に目をつぶりました。 ―キルス(絵)

豚を賄賂にして豆満江をわたる
ぼくは中国に逃げ出して、家族を救い出すために北朝鮮に舞い戻りました。そして、もう一度中国に出ようとしましたが、うまくいきません。豆満江沿いの村に住んでいたおばあさんを訪ねてすがりました。おばあさんは全財産と言ってもいい、一頭の豚を引き連れて国境警備隊を訪ね、軍人に差し出しました。軍人たちは豚を受け取りぼくの渡江に目をつぶりました。 ―キルス(絵)

 

豚一頭と引きかえの脱出
(文) チャン・キルス
ぼくは、豆満江近くに住んでいたぼくのおばあさんにこっそり会いに行った。
ぼくはこの間の事情をおばあさんに話した。そして、必ず生きて中国に渡りたいと言った。

結局、おばあさんは、家で飼っていた20キロの豚一頭を、国境警備隊に賄賂として差し出すことにした。その賄賂の代価として、警備員は豆満江を渡ることができるよう目をつぶってくれたのである。
北朝鮮での10日間を振り返ってみた。

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